だが、難易度が高いので専門医で受けたほうがいいという。弘岡秀明氏(スウェーデンデンタルセンター院長)はこう解説する。
「リグロスは画期的な新薬ですが、どんな歯周炎でも治せるわけではありません。有効なのは、垂直方向に歯槽骨が溶けている場合のみ。歯槽骨全体が水平に下がってしまった状態には、効果は期待できません。手術の難易度が高いので、歯周病専門医が安心でしょう」
再生治療としては、「エムドゲイン」が、世界各国で20年以上の実績がある。だが、自由診療なので5万~20万円と治療費は高い(日本では「材料」として承認)。
リグロスは保険適用なので、費用は約1万円。
「再生治療には“患者の自立性”も必要です。手術後も定期的に通院して口腔ケアを徹底する。これを怠ると、すぐに逆戻りします。また、喫煙者は再発リスクが高いので、再生治療は向きません」(弘岡氏)
※週刊ポスト2019年2月1日号