ライフ

80才男性が語る「生まれてはじめてこんなに人を好きになった」

生活とリハビリ研究所代表の三好春樹さん

 誰もが100年生きる可能性がある時代。介護の問題は他人事ではない。介護技術より人間学的ケアを重視するベテラン介護職、生活とリハビリ研究所代表の三好春樹さんによると、年をとると人はどんどん子供へと戻っていき、特に男性高齢者が最後に求めるのは母性。

 人によってはそれが、異性(恋愛)に向かうことがあるという。

「年を取り、社会のいろいろなしがらみもなくなって、最終的には人間関係の基本に戻っていくように思います。すべてを無条件に受け入れてくれる“母”を求めるのも、魅力的な“異性”に心が躍り、恋を募らせるのも、根幹は同じエロス的関係なのです。

 おそらく若い頃には、たくさん遊んできた80代の男性が、施設に新しく入所してきたおばあさんを好きになって、『生まれて初めてこんなに人を好きになった。本当の恋だ』と言うのです。

 本当に一途なその言葉、真実だと思いましたね。社会で生きていたときの恋愛は本当の恋じゃなかったと思えるほど、純粋な気持ちだと自分でも思えたのでしょう。それだけ彼女に魅力を感じたのだと思います。応援したくなりました。

 もちろん認知機能が衰え、子供に戻りつつある高齢者の恋愛は、晩節を汚さないように家族や周囲が気遣う必要はありますが、おおらかに見守ってあげたいですね」

※女性セブン2019年1月31日号

関連キーワード

トピックス

鳥取県を訪問された佳子さま(2025年9月13日、撮影/JMPA)
佳子さま、鳥取県ご訪問でピンクコーデをご披露 2000円の「七宝焼イヤリング」からうかがえる“お気持ち”
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
長崎県へ訪問された天皇ご一家(2025年9月12日、撮影/JMPA)
《長崎ご訪問》雅子さまと愛子さまの“母娘リンクコーデ” パイピングジャケットやペールブルーのセットアップに共通点もおふたりが見せた着こなしの“違い”
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《坂口健太郎との熱愛過去》25歳の永野芽郁が男性の共演者を“お兄ちゃん”と呼んできたリアルな事情
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン