『テラスハウス』での女子メンバー間の混沌は、優衣とまやの共闘では終わらない。事態は常に流動的だ。まやは利沙子へ優衣の暗躍を報告。その後、3人が勢ぞろいした女子部屋では言った言わないの不毛な大議論。誰も譲歩しないやりとりから完璧に壊れた信頼関係が見える。
「本当に仲悪いんだなぁ~」と副音声の山里は嬉々。
水掛け論に収拾をつけるため、優衣は利沙子とほぼ同じタイミングで『テラスハウス』に入居した愛大を呼び出す。そこで優衣は、愛大にかつて利沙子と「次は手をつなごう、次は告白しよう」といったデート演出プランを練った過去を暴露させる。利沙子は「それは冗談でのやりとりだった」と否定するが、もう後の祭り。「利沙子は番組で良い顔をしようとしている」といった優衣による印象操作がカメラの前で成し遂げられた。
恋愛模様に演出や作為があること、それは『テラスハウス』で最も犯してはならないタブーだ。視聴者が最初に観た愛大と利沙子のデート。その裏には打ち合わせという仕掛けがあり、楽しいデート風景を自己演出していた。これが事実ならば、それは番組と視聴者への冒涜だ。
全てを見せることが出来るはずはないことは分かる。『テラスハウス』内の共同生活が表なら、私的にやりとりをしている裏もあって必然だ。しかし、表と裏の大きさにはそれぞれ個人差がある。女性メンバーのそりが合わない原因はココだ。
19歳のまやは、若さゆえの強さがある。全てをさらけ出すのが『テラスハウス』だと考えているのだろう。しかし、芸能活動をする最年長の利沙子はパブリックイメージを意識するのが当たり前。明け透けには住んでいられない。ゆえに、まやを「全部ベラベラしゃべる子」と嫌悪する。では、もう一人の女子メンバー、優衣はどうか?
『テラスハウス』で、優衣は男性に触れた経験がない生娘キャラとして存在している。しかし、近々では愛大と親密な関係を築いてく姿も映し出されている。
そこにトリンドルのメスが入った。愛大とイチャつく優衣を観て、「映像的にやっているんじゃないかなぁと思う」と鋭い批評を披露。
少し前まで「素直なだけ」と優衣の作為に疑問を感じなかったトリンドルから驚きの言葉が出てきた。それを受けた山里亮太は「ピュアな恋をしている自分を見せて撮れ高を確保してるんだ! トリちゃんそれは盲点だったよ……」と絶賛。徳井義実は、純粋路線から離れたトリンドルを山里の悪影響を受けた「トリン里」と評した。