ライフ

富裕層の間で「月に行こう」が流行 ZOZO前澤氏の影響か

私も月に連れてって(共同通信社)

 ZOZOの前澤友作社長が、起業家のイーロン・マスク氏が立ち上げたスペースX社と契約し「月旅行に行く」ことを発表したのは昨年9月。費用は数百億円かかると報じられ、多くの人を驚かせた。それから数か月。富裕層の一部で、「月に行こう」という言葉が流行しているという。コラムニストの吉川リサコ氏がリポートする。

 * * *
 これまで、たくさんの経営者と会ってきた。夜、お酒が入る席で会うことが多いからか、だいたい本性が見えてくる。その経験から言えば、成功して富裕層の仲間入りをした経営者には、ひとくせも、ふたくせもある人が少なくない。もっとわかりやすく言えば、“イタい”人が多い。

 私を含め、多くのハイスペック男性と出会う港区女子は、イタい人をなるべくかわしつつ飲み会をこなすことになるが、4~5人と飲むと、どうしても1人は紛れ込む。そんな人の間で多くなったのだ。口説き文句が「一緒に月に行こうよ」──。

 有名デザイナーでIT企業の取締役も務めているカツヤとは、彼の自宅である某ヒルズのホームパーティで会った。Uber Eatsで運ばれてきた高級寿司や有名なサラダショップのサラダ、タコスなどがテーブルに並ぶ。港区の夜景が大きな窓に広がるこの部屋は、きっと家賃100万円は下らない。イケメンでもないが爽やかな見た目。そんなカツヤが最初からターゲットにしていたのが、港区女子仲間のサヤカだった。

 乾杯の後、「よくこういうパーティ来るの?」そう問われて、まあまあと受け流すサヤカに「俺んちの観葉植物、育ってるっしょ? 俺さ、観葉植物と話せちゃうんだよね」。ああ~、クセ強い系か。「長年付き合うと、阿吽の呼吸で大体のことわかっちゃうじゃん? 観葉植物も同じでさ」と続ける。

 サヤカは六本木の有名キャバクラでナンバーワンだった時期もあるが、今はアパレルショップを経営している実業家。トリンドル玲奈っぽいパッチリ二重で、男ウケは抜群だ。観葉植物トークにはあまりリアクションしていない。

 カツヤの自慢はAIスピーカーに移る。「うちさ、Ok Googleもアレクサもあるんだよね。Ok Google、音楽かけて!」。しかし、数回点滅したまま起動しなかった。「仕方ないな、俺アレクサ派だからさ。アレクサ、音楽かけて!」──ようやくBGMっぽい音楽が流れてきたが、少し滑稽な姿だった。

 そしてパーティの後半、この言葉が飛び出した。「俺さ、宇宙に憧れてんだよね。一緒に月に行かない? 連れてくよ?」──。

 サヤカとこっそり「月、出たね」と話していると、サヤカは最近も別の男から「月に行こう」と言われたという。その別の男は既婚者で、口説き文句が凄かった。

関連記事

トピックス

部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《黒縁メガネで笑顔を浮かべ…“ラブホ通い詰め動画”が存在》前橋市長の「釈明会見」に止まぬ困惑と批判の声、市関係者は「動画を見た人は彼女の説明に違和感を持っている」
NEWSポストセブン
国民スポーツ大会の総合閉会式に出席された佳子さま(10月8日撮影、共同通信社)
《“クッキリ服”に心配の声》佳子さまの“際立ちファッション”をモード誌スタイリストが解説「由緒あるブランドをフレッシュに着こなして」
NEWSポストセブン
“1日で100人と関係を持つ”動画で物議を醸したイギリス出身の女性インフルエンサー、リリー・フィリップス(インスタグラムより)
《“1日で100人と関係を持つ”で物議》イギリス・金髪ロングの美人インフルエンサー(24)を襲った危険なトラブル 父親は「育て方を間違えたんじゃ…」と後悔
NEWSポストセブン
来日中国人のなかには「違法買春」に興じる動きも(イメージ)
《中国人観光客による“違法買春”の実態》民泊で派遣型サービスを受ける事例多数 中国人専用店在籍女性は「チップの気前が良い。これからも続けたい」
週刊ポスト
「父と母はとても仲が良かったんです」と話す祐子さん。写真は元気な頃の両親
《母親がマルチ商法に3000万》娘が借金525万円を立て替えても解けなかった“洗脳”の恐ろしさ、母は「アンタはバカだ、早死にするよ」と言い放った
NEWSポストセブン
自宅への家宅捜索が報じられた米倉(時事通信)
米倉涼子“ガサ入れ報道”の背景に「麻薬取締部の長く続く捜査」 社会部記者は「米倉さんはマトリからの調べに誠実に対応している」
競泳コメンテーターとして活躍する岩崎恭子
《五輪の競泳中継から消えた元金メダリスト》岩崎恭子“金髪カツラ”不倫報道でNHKでの仕事が激減も見えてきた「復活の兆し」
NEWSポストセブン
米倉涼子(時事通信フォト)
《マトリが捜査》米倉涼子に“違法薬物ガサ入れ”報道 かつて体調不良時にはSNSに「ごめんなさい、ごめんなさい、本当にごめんなさい」…米倉の身に起きていた“異変”
NEWSポストセブン
米・フロリダ州で元看護師の女による血の繋がっていない息子に対する性的虐待事件が起きた(Facebookより)
「15歳の連れ子」を誘惑して性交した米国の元看護師の女の犯行 「ホラー映画を見ながら大麻成分を吸引して…」夫が帰宅時に見た最悪の光景とは《フルメイク&黒タートルで出廷》
NEWSポストセブン
迎賓施設「松下真々庵」を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月9日、撮影/JMPA)
《京都ご訪問で注目》佳子さま、身につけた“西陣織バレッタ”は売り切れに クラシカルな赤いワンピースで魅せた“和洋折衷スタイル”
NEWSポストセブン
"殺人グマ”による惨劇が起こってしまった(時事通信フォト)
「頭皮が食われ、頭蓋骨が露出した状態」「遺体のそばで『ウウー』と唸り声」殺人グマが起こした”バラバラ遺体“の惨劇、行政は「”特異な個体”の可能性も視野」《岩手県北上市》
NEWSポストセブン
第79回国民スポーツ大会の閉会式に出席された秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
「なんでこれにしたの?」秋篠宮家・佳子さまの“クッキリ服”にネット上で“心配する声”が強まる【国スポで滋賀県ご訪問】
NEWSポストセブン