国内

「子供向けサプリ」実名&成分リスト 気をつけるべき点は?

子供用サプリ成分徹底比較【その1】

 近頃、一部の子供や親たちの間で話題となっているのが「子供サプリ」というものだ。子供向けに栄養機能を強化することを目的にした栄養補助食品で、錠剤やカプセル、グミ、粉末などさまざまな形状がある。主にドラッグストアやスポーツ用品店、キッズ・ベビー専門店などで販売されている。サプリの目的は多岐にわたり、「身長を伸ばす」「頭がよくなる」「強い体づくり」「目によい」「栄養バランスを整える」「口内環境改善」などさまざま。なんと「集中力を高める」というものまである。

 大人がサプリメントで栄養を補うのは、多くの現代人にとってみれば当たり前のことだ。美容のために、健康のために、力強い体をつくるために、何かしらのサプリをとっている大人は多い。

 ただし、サプリは法律で定められた「医薬品」と違って、第三者による品質や安全性のチェックが乏しく、リスク管理は緩い。副作用や使用上の注意を記した「添付文書」をつける義務もない。摂取によって健康被害が起きても、自己責任であることは、よく指摘されることだ。

 サプリにはそもそも法律的に明確な定義はなく、一般に「とりたい栄養素を錠剤やカプセルなどの形状で簡単に補うことができるもの」がサプリと呼ばれている。特定の成分を効率的にとれる半面、摂取量を間違えれば、「過剰摂取」の危険が伴う。文教大学教授で小児科医の成田奈緒子さんが解説する。

「子供は体が小さいので、摂りすぎでその成分が蓄積すると大人と比べて影響が大きくなります。また子供は肝機能や腎機能が未熟なので、中毒症状が起きやすい。注意が必要です」

 サプリのパッケージなどに書かれた「1日の摂取目安量」を厳守すれば、基本的に健康被害が起きるものではない。しかし、口にするのは子供だ。もし体質的に合わない成分があって体に不調が表れても、大人のように「このサプリが原因だ」とすぐに判断し、摂取を中止することができないかもしれない。また、子供が間違えて摂取目安を超えてしまうこともあるだろう。

関連キーワード

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン