国内メーカーのタイヤは機能性や燃費性能で勝負(横浜ゴム)

 とあるタイヤメーカーの取材会で、メーカーの開発陣や営業、広報などの話を聞いてみれば、誰もが製品への自信と不安をのぞかせます。使い方さえ間違わなければ、便利で良い製品だという思いはありますが、もしもユーザーが勘違いしてしまうのが怖いというわけです。すでに高いシェアを持っているブリヂストンと横浜ゴムが慎重な姿勢を取らざるを得ないのも、そうした理由からでしょう。

 もっとも、オールシーズンタイヤの販売が伸びれば、一方でスタッドレスタイヤの売り上げが目減りすることも予想されます。現在ある、大きなスタッドレスタイヤ市場を壊したくないという思いも、きっとあるのでしょう。

 オールシーズンタイヤの普及は、まるで4~5年ほど前の衝突軽減自動ブレーキの導入時とそっくりです。自動ブレーキを「いつでも確実に止まる」とユーザーに過信させたくないと、自動車メーカーのほとんどが慎重になっていました。

 そこに勇気をもって「ぶつからないクルマ」とプロモーションしたスバルは、その後、一気に「安全なクルマ」のイメージを高めました。そうした変化を、チャレンジャーである欧米ブランドは狙っているのでしょう。

 まずは便利なオールシーズンタイヤにも弱点があり、それを理解したうえでの利用が必須だということを広くユーザーに啓蒙していくことが大事だと思います。

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