ビジネス

三菱自動車 パジェロSの復活こそ「らしさ」を取り戻す好機

タイのモーターショー(2017年)でも展示され現地で人気のパジェロスポーツ(EPA=時事)

 2018年、久々の新型車となるSUV「エクリプスクロス」を発売した三菱自動車が、近い将来、さらに商品ラインナップを増強するという話が急浮上している。新たに投入されるとみられるモデルは、海外市場向けに販売されていた本格SUVの「パジェロスポーツ」だ。自動車ジャーナリストの井元康一郎氏は、パジェロの日本復権こそ三菱のブランド戦略にとって大きな意味を持つと指摘する。その理由とは──。

 * * *
 パジェロといえば、クロスカントリー4×4(四輪駆動車)ファンなら誰でも知っているであろう、三菱が生み出したSUVの老舗モデルだ。乗用車ベースのSUVと異なり、大きな入力への耐性が高いフレームボディという構造を持ち、泥道や砂利道といったレベルを越えた悪路、道なき道を行くためのオフロードモデルである。

 では、そのパジェロにスポーツが付く、パジェロスポーツとは、どのようなモデルなのだろうか。

 端的に言えば、パジェロスポーツは本家パジェロとは別系統のモデルだ。1996年、日本市場に「チャレンジャー」の名で投入された初代はパジェロの車台を流用して作られていたのだが、日本での販売が中止された後、海外で販売されていた2代目、そして2015年に発売された現行の3代目は、ピックアップトラックの人気モデル「L200」をベースに作られたものだ。

 3列シートモデルを装備可能な点はパジェロと同じだが、車体の大きさ、および全備重量はパジェロよりひとまわり小さい。また、ルーフが低いのも前出のチャレンジャー時代からの伝統だ。パジェロがひたすら頑強さ、生存性などを追求したモデルであるのに対し、パジェロスポーツはややファッション寄りのモデルと言えるだろう。

関連記事

トピックス

「みどりの『わ』交流のつどい」に出席された秋篠宮家の次女、佳子さま(2025年12月15日、撮影/JMPA)
佳子さま、“ヘビロテ”する6万9300円ワンピース 白いジャケットからリボンをのぞかせたフェミニンな装い
NEWSポストセブン
オフシーズンを迎えた大谷翔平(時事通信フォト)
《大谷翔平がチョビ髭で肩を組んで…》撮影されたのはキッズ向け施設もある「ショッピングモール」 因縁の“リゾート別荘”があるハワイ島になぜ滞在
NEWSポストセブン
愛子さまへのオンライン署名が大きな盛り上がりを見せている背景とは(時事通信フォト)
「愛子さまを天皇に!」4万9000人がオンライン署名、急激に支持が高まっている背景 ラオス訪問での振る舞いに人気沸騰、秋篠宮家への“複雑な国民感情”も関係か
週刊ポスト
群馬県前橋市の小川晶前市長(共同通信社)
「再選させるぞ!させるぞ!させるぞ!させるぞ!」前橋市“ラブホ通い詰め”小川前市長が支援者集会に参加して涙の演説、参加者は「市長はバッチバチにやる気満々でしたよ」
NEWSポストセブン
ネットテレビ局「ABEMA」のアナウンサー・瀧山あかね(Instagramより)
〈よく見るとなにか見える…〉〈最高の丸み〉ABEMAアナ・瀧山あかねの”ぴったりニット”に絶賛の声 本人が明かす美ボディ秘訣は「2025年トレンド料理」
NEWSポストセブン
千葉大学看護学部創立50周年の式典に出席された愛子さま(2025年12月14日、撮影/JMPA)
《雅子さまの定番カラーをチョイス》愛子さま、“主役”に寄り添うネイビーとホワイトのバイカラーコーデで式典に出席 ブレードの装飾で立体感も
NEWSポストセブン
12月9日に62歳のお誕生日を迎えられた雅子さま(時事通信フォト)
《メタリックに輝く雅子さま》62歳のお誕生日で見せたペールブルーの「圧巻の装い」、シルバーの輝きが示した“調和”への希い
NEWSポストセブン
日本にも「ディープステート」が存在すると指摘する佐藤優氏
佐藤優氏が明かす日本における「ディープステート」の存在 政治家でも官僚でもなく政府の意思決定に関わる人たち、自らもその一員として「北方領土二島返還案」に関与と告白
週刊ポスト
大谷翔平選手と妻・真美子さん
《チョビ髭の大谷翔平がハワイに》真美子さんの誕生日に訪れた「リゾートエリア」…不動産ブローカーのインスタにアップされた「短パン・サンダル姿」
NEWSポストセブン
会社の事務所内で女性を刺したとして中国籍のリュウ・カ容疑者が逮捕された(右・千葉県警察HPより)
《いすみ市・同僚女性を社内で刺殺》中国籍のリュウ・カ容疑者が起こしていた“近隣刃物トラブル”「ナイフを手に私を見下ろして…」「窓のアルミシート、不気味だよね」
NEWSポストセブン
石原さとみ(プロフィール写真)
《ベビーカーを押す幸せシーンも》石原さとみのエリート夫が“1200億円MBO”ビジネス…外資系金融で上位1%に上り詰めた“華麗なる経歴”「年収は億超えか」
NEWSポストセブン
神田沙也加さんはその短い生涯の幕を閉じた
《このタイミングで…》神田沙也加さん命日の直前に元恋人俳優がSNSで“ホストデビュー”を報告、松田聖子は「12月18日」を偲ぶ日に
NEWSポストセブン