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2019.02.16 16:00  NEWSポストセブン

光石研『デザイナー 渋井直人の休日』はなぜクセになるのか

 初めて単独主役を演じるという光石研さんですが、これ以上のキャスティングはない、という印象です。北九州市の高校生だった時、映画「博多っ子純情」でデビューし役者歴は何と40年超。出演した映画やドラマは数知れず。しかし、どこか都会的で華やかなスポットライトから一歩脇に立ってきた名バイプレイヤー。

「博多っ子純情」に象徴されるような素朴さを纏いつつ、デザイナーという都会人を気取る(気取らねば仕事にならない業種)渋井を演じ、まさしくその「あわい」の表現が絶妙です。

 その他にも、深夜ドラマにはコンセプチュアルな作品が並んでいます。 

『絶対正義 』(フジテレビ系 土曜夜11時40分)の主人公は、最恐主婦・正義のモンスターである高規範子(山口紗弥加)。間違いや過ちは一切許さず法律のみを唯一の価値基準とするという人物。「百パーセント正しい、ということはそれだけで大きな欠点」というコンセプトをドラマとしていかに興味深く描き出せるか、注目です。

 一方、遠藤憲一主演の『さすらい温泉 遠藤憲一』(テレビ東京 水曜深夜1時35分)も、独特なコンセプト感漂う作品です。

「遠藤憲一が役者を引退」という噂を聞いたスタッフが、真相を確かめに行くシーンから始まり、男仲居として温泉宿で働く遠藤の姿を追いかけていく、という虚実ないまぜがいい。

 いくつもの名湯を訪ねる密着取材、そこで繰り広げられる一話完結の物語。ストーリーも面白いのですが、やはり実在の名湯・名旅館の風情が克明に描き出されるあたり、ドラマが旅番組の別バージョンにもなり得る、という発見。まさにテレ東得意の「ドキュメンタリーとドラマの合体」作です。

 ということで、ユニークなコンセプトをドラマ化していく新しい挑戦、そのみずみずしさが魅力です。深夜帯に限らず「コンセプチュアルなドラマ」が次々に生まれてきて欲しいものです。

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