ライフ

得する退職金のもらい方と正しい相続、年金生活者は子孫に残すな

働きながら年金を受け取りたい人はどうする

 定年後の人生プランは〈働きながら年金をもらう〉のか、それとも〈働かずに年金だけで生活する〉かの2つに大別される。

 退職金には「一時金」と「毎月分割で受け取る」方法があるが、「年金だけで生活」を考えているなら「分割」は絶対に選んではいけない。分割でもらっている期間は収入が増えるため、「住民税非課税」ではなくなる可能性が高いからだ。

 退職金を一時金でもらう場合、2060万円(勤続38年のケース)を超えると課税されるが、それでも一括でもらったほうが税・保険料は少なくて済む。

「子供に幾ばくかの財産は残してやりたい」──。

 定年後、年金だけで生活する道を選ぶなら、最初にそうした意識は捨てたほうがいい。

 そもそも年金は国民の老後の生活保障だ。だが、支給がどんどん減らされてきたために、不安になって年金を蓄えようとする高齢者がほとんど。住民税非課税世帯となって「無税生活」で働かずに年金を最大限有効に使って生活しようというなら、次の世代に遺すことは考えず、夫婦の生活を充実させるために使い切るのが大前提となる。

 一方、働く高齢者は年をとるにしたがって年金貯金が増えていくことが予想される。こちらは子供への生前贈与など「税金を取られないため」の相続税対策を早めに進めておくことも必要だろう。

※週刊ポスト2019年3月1日号

関連記事

トピックス

大谷翔平(写真/アフロ)
大谷翔平、不動産業者のSNSに短パン&サンダル姿で登場、ハワイの高級リゾードをめぐる訴訟は泥沼化でも余裕の笑み「それでもハワイがいい」 
女性セブン
今の巨人に必要なのは?(阿部慎之助・監督)
巨人・阿部慎之助監督「契約最終年」の険しい道 坂本や丸の復活よりも「脅かす若手の覚醒がないとAクラスの上位争いは厳しい」とOBが指摘
週刊ポスト
中居正広氏の近況は(時事通信フォト)
《再スタート準備》中居正広氏が進める「違約金返済」、今も売却せず所有し続ける「亡き父にプレゼントしたマンション」…長兄は直撃に言葉少な
NEWSポストセブン
不倫報道の渦中にいる永野芽郁
《ベリーショートのフェミニスト役で復活》永野芽郁が演じる「性に開放的な女性ヒロイン役」で清純派脱却か…本人がこだわった“女優としての復帰”と“ケジメ”
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の一足早い「お正月」》司組長が盃を飲み干した「組長8人との盃儀式」の全貌 50名以上の警察が日の出前から熱視線
NEWSポストセブン
垂秀夫・前駐中国大使へ「中国の盗聴工作」が発覚(時事通信フォト)
《スクープ》前駐中国大使に仕掛けた中国の盗聴工作 舞台となった北京の日本料理店経営者が証言 機密指定の情報のはずが当の大使が暴露、大騒動の一部始終
週刊ポスト
タレントとして、さまざまなジャンルで活躍をするギャル曽根
芸人もアイドルも“食う”ギャル曽根の凄み なぜ大食い女王から「最強の女性タレント」に進化できたのか
NEWSポストセブン
新恋人A氏と交際していることがわかった安達祐実
安達祐実、NHK敏腕プロデューサーと「ファミリー向けマンション」半同棲で描く“将来設計” 局内で広がりつつある新恋人の「呼び名」
NEWSポストセブン
還暦を迎えられた秋篠宮さま(時事通信フォト)
《車の中でモクモクと…》秋篠宮さまの“ルール違反”疑う声に宮内庁が回答 紀子さまが心配した「夫のタバコ事情」
NEWSポストセブン
熱愛が報じられた長谷川京子
《磨きがかかる胸元》長谷川京子(47)、熱愛報道の“イケメン紳士”は「7歳下の慶應ボーイ」でアパレル会社を経営 タクシー内キスのカレとは破局か
NEWSポストセブン
三笠宮妃百合子さまの墓を参拝された天皇皇后両陛下(2025年12月17日、撮影/JMPA)
《すっごいステキの声も》皇后雅子さま、哀悼のお気持ちがうかがえるお墓参りコーデ 漆黒の宝石「ジェット」でシックに
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」新年特大号発売! 紅白激震!未成年アイドルの深夜密会ほか
「週刊ポスト」新年特大号発売! 紅白激震!未成年アイドルの深夜密会ほか
NEWSポストセブン