スポーツ

コーチ契約解消で惨敗の大坂なおみ 関係悪化の予兆はあった

初優勝した9月の全米オープンの時点で大坂は解任を考えていた(共同通信社)

「幸せでいる以上の成功など望んでいないし、私を幸せにしてくれる人々と一緒にいたかった」

 2月17日、ドバイ選手権に向けた記者会見を開いた大坂なおみ選手(21才)。サーシャ・バインコーチ(34才)との契約解消について公の場で初めて言及し、波紋が広がっている。

「この会見で彼女は、噂されていた金銭面でのトラブルを強く否定しました。しかし、契約解消の理由について語った言葉は、まるで“バインコーチと一緒にいては幸せになれない”と言っているようにも受け取れる内容で、2人の間で諍いがあったという見方がより強くなりました」(スポーツ紙記者)

 バインコーチと大坂選手が契約したのは2017年12月。大坂選手が世界ランキング68位と伸び悩んでいた時期だった。

「才能はありましたが精神面がもろく、コート上で泣き出すこともあった大坂選手のメンタルを強くしたのは、明らかにバインコーチの功績です。彼がコーチになってから、大坂選手の成績は急上昇しました」(テニスライターの山口奈緒美さん)

 コーチ就任から1か月後、2018年1月の全豪オープンで大坂選手は4大大会初となる3回戦突破を果たし、同年3月にはBNAパリバ・オープンでツアー初優勝した。

 勢いに乗った彼女は、同年9月に全米オープン、今年1月に全豪オープンを制して4大大会連覇を成し遂げ、男女通じてアジア初となる世界ランキング1位に輝いた。こうした功績から、バインコーチは昨年末にWTA(女子テニス協会)初代年間最優秀コーチ賞を受賞している。

 そんなバインコーチの契約解消の発表は、全豪オープンからわずか2週間後のことだった。

「昨年10月、“来年もバインとコンビを組むのか”と聞かれた大坂選手は、“彼がノーサンキューと言わない限りね。彼とはうまくやれているから”と答えていたので、なおさら驚きました。好調期の選手がコーチを変えることはまれにありますが、それはコーチ側の家庭の事情や、方向性が合わなくなったなど必ず理由が語られます。そういう場合も、区切りのいいオフシーズンに発表するのが自然。シーズン最初のグランドスラム優勝からわずか16日でコーチを変えるのは、何か異常事態が起こったのだと勘ぐられても仕方がありません」(山口さん)

 日本テニス協会の吉川真司氏が緊急で代理コーチを務め、挑んだドバイ選手権。大坂は日本時間20日、今大会初戦となる2回戦で、世界ランキング67位のクリスティナ・ムラデノビッチ(フランス)と対戦するも、3-6、3−6でまさかのストレート負けを喫してしまった。

関連記事

トピックス

大谷と真美子夫人の出勤ルーティンとは
《真美子さんとの出勤ルーティン》大谷翔平が「10万円前後のセレブ向けベビーカー」を押して球場入りする理由【愛娘とともにリラックス】
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(秋田県上小阿仁村の住居で発見されたクマのおぞましい足跡「全自動さじなげ委員会」提供/PIXTA)
「飼い犬もズタズタに」「車に爪あとがベタベタと…」空腹グマがまたも殺人、遺体から浮かび上がった“激しい殺意”と数日前の“事故の前兆”《岩手県・クマ被害》
NEWSポストセブン
「秋の園遊会」でペールブルーを選ばれた皇后雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《洋装スタイルで魅せた》皇后雅子さま、秋の園遊会でペールブルーのセットアップをお召しに 寒色でもくすみカラーで秋らしさを感じさせるコーデ
NEWSポストセブン
チャリティーバザーを訪問された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《4年会えていない姉への思いも?》佳子さま、8年前に小室眞子さんが着用した“お下がり”ワンピで登場 民族衣装のようなデザインにパールをプラスしてエレガントに
NEWSポストセブン
11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)。千葉のビジネス専門学校へ入学しようと考えていたという
「『彼女がめっちゃ泣いていた』と相談を…」“背が低くておとなしい”浅香真美容疑者(32)と“ハンサムな弟”バダルさん(21)の「破局トラブル」とは《刺されたネパール人の兄が証言》
約2時間30分のインタビューで語り尽くした西岡さん
フジテレビ倍率2500倍、マンション購入6.2億円…異色の経歴を持つ元アナ西岡孝洋が明かす「フジテレビの看板を下ろしたかった」本当のワケ
NEWSポストセブン
11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)。アルバイトをしながら日本語を学んでいた
「ホテルで胸を…」11歳年上の交際相手女性・浅香真美容疑者(32)に殺害されたバダルさん(21)の“魅力的な素顔”を兄が告白【千葉・ネパール人殺害】
佳子さまの“着帽なし”の装いが物議を醸している(写真/共同通信社)
「マナーとして大丈夫なのか」と心配の声も…佳子さま“脱帽ファッション”に込められた「姉の眞子さんから受け継ぐ」日本の伝統文化への思い
週刊ポスト
医師がおすすめ!ウイルスなどの感染症対策に大切なこととは…?(写真はイメージです)
感染予防の新常識は「のどを制するものが冬を制する」 風邪の季節に注意すべき“のど乾燥スパイラル”とは?
NEWSポストセブン
「秋の園遊会」に出席された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《秋の園遊会》 赤色&花の飾りで“仲良し”コーデ 愛子さまは上品なきれいめスタイル、佳子さまはガーリーなデザイン
NEWSポストセブン
真美子さんが“奥様会”の写真に登場するたびに話題に(Instagram /時事通信フォト)
《ピチピチTシャツをデニムジャケットで覆って》大谷翔平の妻・真美子さん「奥様会」での活動を支える“元モデル先輩ママ” 横並びで笑顔を見せて
NEWSポストセブン
クマによる被害が相次いでいる(左・イメージマート)
《男女4人死傷の“秋田殺人グマ”》被害者には「顔に大きく爪で抉られた痕跡」、「クラクションを鳴らしたら軽トラに突進」目撃者男性を襲った恐怖の一幕
NEWSポストセブン