スポーツ

2019ラグビーW杯日本大会 ポスト五郎丸のスター候補選手は

キックに入る前の「ルーティン」も注目された(時事通信フォト)

 弱者が強者に勝つことを“ジャイアント・キリング”というが、2015ラグビーW杯イングランド大会で日本が南アフリカを破った衝撃は、それだけではとても言い尽くせないものだった。その衝撃を、ラグビーを知らない人に伝えるための喩えとして、当時ネットでは「女優の桐谷美玲がレスリングの吉田沙保里に勝つくらいのすごさ」などと言われた。

 あれから3年半。2019ラグビーW杯日本大会の開幕が、9月20日に迫っている。11月2日の決勝戦まで、全国12の会場で計48試合が行われる予定だ。日本は、開幕戦でロシア(東京スタジアム)と、以降アイルランド(9月28日、静岡・エコパスタジアム)、サモア(10月5日、愛知・豊田スタジアム)、スコットランド(10月13日、神奈川・横浜国際総合競技場)と予選グループを戦う。

 開幕まで7か月を切り、W杯日本代表の活躍を占う戦いがすでに始まっている。南半球の国々を主体とする全15チームの国際プロリーグ「スーパーラグビー」に日本から唯一「サンウルブズ」が参戦しているのだ。

 サンウルブズは、スーパーラグビーのために2016年に結成されたチームで、今年4年目のシーズンを迎えた。日本代表候補の選手たちが多く参加しており、2月から6月半ばまでほぼ毎週末、全15試合を戦う。日本代表ヘッドコーチのジェイミー・ジョセフは、基本的にサンウルブズから代表を選ぶ方針を明確にしており、選手にとっては毎試合が生き残りを賭けたセレクションマッチとなる。すでに開幕戦が行われ(南アフリカのシャークスに10-45で敗戦)、選考レースの火ぶたは切って落とされた。

 プレースキックの独特なポーズとその活躍ぶりで、前回W杯で一躍時の人となった五郎丸歩(ポジションはフルバック)は、実は現ヘッドコーチになってから一度も招集されておらず、現時点で日本大会の代表になれるかは極めて難しい状況だ。CMに出演するなどプレー以外でも注目されたスターが出場しないことで、大会そのものの盛り上がりを心配する声もある。

関連キーワード

関連記事

トピックス

11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
グラビア界の「きれいなお姉さん」として確固たる地位を固めた斉藤里奈
「グラビアに抵抗あり」でも初挑戦で「現場の熱量に驚愕」 元ミスマガ・斉藤里奈が努力でつかんだ「声のお仕事」
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
日本体育大学は2026年正月2日・3日に78年連続78回目の箱根駅伝を走る(写真は2025年正月の復路ゴール。撮影/黒石あみ<小学館>)
箱根駅伝「78年連続」本戦出場を決めた日体大の“黄金期”を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈1〉「ちくしょう」と思った8区の区間記録は15年間破られなかった
週刊ポスト
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン