11月22日【鎮魂の儀】
翌日の新嘗祭に備え、綾綺殿で天皇をはじめ皇后、皇太子、同妃の御魂を鎮め、活力を取り戻すための儀式。飛鳥時代にさかのぼる。
11月23日【新嘗祭】
夜中、神嘉殿において、御祭服姿の天皇が新穀を皇祖や神々に供え神恩を感謝した後、自らも食す祭典。宮中祭祀の中で最も重要なお祭。天皇自ら栽培された新穀も供える。大嘗祭が挙行される年には行われない。古墳時代にさかのぼる。天皇 皇太子 各宮家の男性皇族。
12月中旬【賢所御神楽】
夕刻から賢所前庭の神楽舎で御神楽を奏して神霊をなごめる。御神楽に先立って天皇から順にご拝礼。天皇・皇后 皇太子・同妃 各宮家の皇族。
12月25日【大正天皇例祭】
大正天皇のご命日に皇霊殿で執り行われる(多摩陵においても祭典がある)。天皇・皇后 皇太子・同妃 各宮家の皇族。
12月31日【節折】
天皇のために宮殿竹の間で行われるお祓いの行事。天皇。
12月31日【大祓】
神嘉殿の前庭で皇族、国民のために行われるお祓いの行事。皇族代表お一人。
監修■高森明勅(神道学者)
※SAPIO2019年4月号