国内産小麦粉と玄米粉のノンフライ麺


「多くの加工食品には、格安のパーム油が使用されています。インスタントラーメンの麺を揚げる油も、ほとんどがパーム油。

 その多くは、海外から輸入される際に酸化防止剤として、安価な『BHA(ブチルヒドロキシアニソール)』が添加されます。同じ酸化防止剤でも、高価で安全性が高い『トコフェロール』と違い、『BHA』は過去に国内の動物実験で発がん性が指摘されています。『BHA』の危険性については表示義務がないため、商品には書かれていません。そういったことから、ノンフライ麺の方が安心して食べられるといえます」(郡司さん)

 市販のノンフライ麺の中でも、オーサワジャパンの『ベジ玄米ラーメン』は、化学調味料や「かんすい」などの添加物も未使用で、「優れものです」と郡司さんも太鼓判を押す。

 かんすいとは、中華麺のコシや風味を出すために使われる添加物で、できれば避けたいと垣田さんも口をそろえる。

「塩湖の水を使用した天然のかんすいは塩類に炭酸ナトリウムしか含みませんが、加工食品に用いられているのは、人工的に作られたかんすいで、『リン酸塩』を含んでいます。リン酸塩は過剰摂取するとカルシウムの吸収が抑制され、骨粗しょう症や腎機能の低下、甲状腺機能に悪影響が出る危険性があるのです」

 リン酸塩はかんすいだけでなく、「乳化剤」や「膨張剤」など多くの添加物に含まれているので注意が必要だ。

 さらに垣田さんは、インスタントラーメンを食べるなら、スープの塩分量に注意してほしいと続ける。

「スープを飲み干してしまうと、塩分の過剰摂取になる恐れがあります。厚生労働省が推奨する1日あたりの塩分摂取量は男性8g、女性7gですが、近年の調査では、男女ともに平均2g以上オーバーしているといわれています。塩分の摂りすぎは、高血圧など循環器系の病気につながるため、減塩の意識を持つことが重要です」(垣田さん)

 世界保健機関(WHO)では、1日の塩分摂取量は男女ともになんと5g未満を推奨しているが、インスタントラーメンは1個で約5gの塩分が含まれる。

 余計な添加物を摂取しないためにも、食べる時はスープを残すべし。

※女性セブン2019年3月14日号

関連記事

トピックス

2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平バースデー》真美子さんの“第一子につきっきり”生活を勇気づけている「強力な味方」、夫妻が迎える「家族の特別な儀式」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
東京・新宿のネオン街
《「歌舞伎町弁護士」が見た性風俗店「本番トラブル」の実態》デリヘル嬢はマネジャーに電話をかけ、「むりやり本番をさせられた」と喚めき散らした
NEWSポストセブン
横浜地裁(時事通信フォト)
《アイスピックで目ぐりぐりやったあと…》多摩川スーツケース殺人初公判 被告の女が母親に送っていた“被害者への憎しみLINE” 裁判で説明された「殺人一家」の動機とは
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
記者が発行した卒業証明書と田久保市長(右/時事通信)
《偽造or本物で議論噴出》“黄ばんだ紙”に3つの朱肉…田久保真紀・伊東市長 が見せていた“卒業証書らしき書類”のナゾ
NEWSポストセブン
JESEA主席研究員兼最高技術責任者で中国人研究者の郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「箱根で見られた“急激に隆起”の兆候」「根室半島から釧路を含む広範囲で大きく沈降」…5つの警戒ゾーン
週刊ポスト
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト