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長野と野間の広島センター争いの行方を達川光男氏が分析

丸の穴は誰が埋めるか(時事通信フォト)

「不動のセンター」としてリーグ3連覇を支えた2年連続MVPの丸佳浩(29)が巨人にFA移籍した広島。その人的補償として入団した長野久義(34)がセンターに入るのか、それとも生え抜きのホープである野間峻祥(26)か。

「センターに入るのは野間でしょう。昨シーズン、丸がケガで約1か月離脱した時もきっちり代役を務めました。とりわけ守備の面でいえば、丸と比べても遜色ありません」

 そう語るのは広島の元監督で、昨年ソフトバンクのヘッドコーチとして広島との日本シリーズを制した達川光男氏だ。

 昨シーズンは丸が離脱中、野間が3割5分以上の打率を残したことでファンに強烈な印象を残した。ただし、達川氏は野間の打撃面についての評価は限定的だ。

「野間は“センター・丸”の穴は十分に埋められても、“3番・丸”の役割までは果たせない。3番を誰にするかは、開幕以降もしばらくは流動的にならざるを得ないでしょう。

 しかし、カープは1950年代から“主力が抜ける”ことが多く、選手がそれをむしろチャンスと見る土壌がある。センターが空いたなら、外野が守れなくても“守れます!”と手を挙げるような選手ばかりじゃけえね。去年はサードの控えだった西川龍馬(24)が、秋季キャンプでは外野守備に挑戦していた。そうしたなかで、丸の抜けた“打力の穴”を補うという点で長野も力を発揮するじゃろ。

 丸が欠けても、今年も総合力で5球団を圧倒しています。4連覇は揺るぎないと思うよ」

※週刊ポスト2019年3月15日号

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