サニーサイドアップ代表取締役社長・次原悦子さん

「厳しいようですが、子供がいようが夫がいようが“やるべきこと”から逃げてはダメ。常に誰かのせいにして逃げるような人は、誰からも信用されません。何があっても体を張って仕事をする覚悟のある人だから、仕事を任せられるんです」(奥谷さん)

 人の上に立つことも「覚悟」を必要とする。

「人生の大切な時間をこの会社で費やしてくれる社員には、感謝しかありません。だからこそ社員を幸せにしたい。そりゃ会社を経営していれば難しいこともありますが、社員は家族も同然。背負っているものが大きいからこそ頑張れる。私は雑草ですからね。叩かれれば叩かれるほど強くなれる。どんなことがあっても逃げない。それが社長というものです」(次原さん)

「子供を甘やかさない」ことも共通する。

 18才の息子と15才の娘を持つ次原さんは言う。

「子供たちにお金は1円も残す気はありません。親が子供に残せるのは教育と経験だけ。それでも彼らは社長の子供。甘やかしたくないと思っていても雑草ではない。だからこそ心を鬼にして甘やかさないようにしています。お小遣いだって与えないので、子供たちはお年玉を必死にやりくりしています」

 8才の娘を持つ山崎さんも、店舗によく連れてきては、わが子に働くとはどういうことかを教えている。

「母親が仕事をする姿を見てもらいたいし、なるべく早い段階から仕事を通していろんな人に会って、勉強をしてもらいたいんです。人間は最終的には仕事をして生きていくしかないから、娘が10才になったら、お小遣い制にするのではなく店舗でアルバイトをさせるつもりです。“洗濯物をぜんぶ畳んだら300円払う”みたいにね」

 奥谷さんは「何をするにも基本は体力よ」と指摘する。

「20年以上も週に一度のパーソナル・トレーニングを続けています。自分の世界を広げるには趣味の時間も必要で、昔は夜の会合が終わってから日本舞踊を習って深夜に帰宅していましたが、これにも体力がいります」

 柴田さんは、週2回2時間ずつのパーソナル・トレーニングと、子供が寝た夜9時から週2回のヨガを行う。

「会食が多いので体形維持が大きな目的です。いつまでも素敵な洋服が似合う女性でいたいですね」(柴田さん)

 価値観が多様化してこれまでの常識が通じなくなる時代、ますます女性の力が求められると奥谷さんは指摘する。

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