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2019.03.13 07:00  週刊ポスト

壇蜜も驚嘆 若冲、白隠、国芳ら江戸絵画の天才絵師の作品

こちらは長沢芦雪の作

山下:又兵衛は有岡城主・荒木村重の子で、村重がおこした謀反のため2歳の頃に一族が皆殺しにされているんです。母親への強い思慕もあって、六条河原で首を刎ねられた亡き母と常盤御前の悲劇が重なったのかもしれません。この絵巻は12巻あり、総計150メートルくらいになります。

壇蜜:又兵衛の念の深さが絵から伝わって、続きを見たい気持ちに駆り立てられます。こんなにも絵巻物の続きが気になるのは初めての経験で驚いています。江戸の画家の奇想に触れ、その豊かな才能が現代に生きる私にも伝わってきたことがなにより嬉しく、忘れがたい経験となりました。

【プロフィール】
◆山下裕二(やました・ゆうじ)1958年生まれ。明治学院大学教授。美術史家。『日本美術全集』(全20巻・小学館刊)の監修を務める。笑いを交えた親しみやすい語り口と鋭い視点で日本美術を応援する。

◆壇蜜(だん・みつ)1980年生まれ。タレント。2010年芸能界デビュー。グラビア、執筆、芝居、バラエティなど、幅広い分野で活躍。近著に『男と女の理不尽な愉しみ』(林真理子と共著・集英社)、『壇蜜ダイアリー』(文藝春秋)。写真集『モナリザ-雫-』『モナリザ-結晶-』(講談社)が3月29日発売予定。

●「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」(4月7日まで)
『奇想の系譜』で注目した岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳に、近年評価が高まる白隠慧鶴、鈴木其一を加えた8人の作品が集結。新たな奇想の系譜を提示し、革新的で奇想天外な発想に満ちた江戸絵画の輝ける魅力に迫る。

【会場】東京都台東区上野公園8-36 東京都美術館 企画展示室
【開室時間】9時半~17時半(入室は閉室30分前まで)※金曜、3月23日、30日、4月6日は20時まで開室
【休室日】月曜(※4月1日は開室)

※週刊ポスト2019年3月22日号

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