ライフ

入れ歯が外れて命失う事故相次ぐ 胃や腸に孔が開いた例も

 

入れ歯が合わなくて死ぬこともある

 入れ歯が外れて命を失う事故が相次いでいた──。東京医科歯科大学の研究班によると、朝食時に下顎の総入れ歯が外れて咽頭部に嵌り、死亡した事故が発生していた。さらに、外れた入れ歯が食道に孔(あな)を開けて大動脈をも傷つけ、死に至る事故も起きている。

 外れた部分入れ歯を飲み込んでしまい、クラスプという金属製のバネが、食道、胃、小腸などに孔を開けて、緊急手術になるケースも続出していた。入れ歯作りの第一人者である村岡秀明氏(むらおか歯科)はこう指摘する。

「保険の総入れ歯に使われているレジン床という素材は繰り返し調整が可能です。製作した入れ歯は、1度だけではぴったり合わないことも多いので、患者の求めに応じて何度でも嫌な顔をせずに調整する歯科医を選んでください」

 合わない部分入れ歯によって、ドミノ倒しのように、周囲の歯もどんどん抜けてしまうケースもあるという。

「入れ歯のためにプラークが溜まり、特にクラスプ(バネ)がかかっている歯が、歯周病や虫歯になりやすい。加えて咬合(こうごう=かみ合わせ)が悪いと入れ歯が動いてしまい、クラスプの掛かっている歯がグラグラ揺すられ、最悪の場合は抜歯になってしまいます。隣の歯を動かさない入れ歯であるか、という点が重要」(村岡氏)

 熟練した歯科医の場合、患者が入れ歯になった原因が虫歯なのか、歯周病なのか、咬合なのか、それを考慮した設計をするという。

◆食生活まで指導する歯科医かをチェック

関連キーワード

関連記事

トピックス

劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン