ライフ

免疫力UP食材 牛肉の赤身、サーモンは赤いほどいい

サーモンは「赤い」ほど健康効果が高い!?(写真/アフロ)

「コーヒーを飲むとがん予防になる」「コーヒーを飲みすぎるとがんになる」──両方ともネットやメディアでいわれていることである。つまり、「何を食べれば健康にいいか」の情報はそれだけ諸説あり、あやふやなものだということ。本誌・女性セブンでは食と健康に長年携わってきた識者への取材と統計に基づいた「本当に健康にいい食べ物」を取材した。

 以下、25人の「食と健康のプロ」に「自然治癒力や免疫力を上げる食べ物ベスト5」を挙げてもらい、1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として集計。5点以上を獲得した食品を掲載した。

 その結果上位は、1位は納豆(62点)、2位にんにく(25点)、3位ヨーグルト(23点)、4位しょうが(20点)、5位みそ(19点)という結果となった。

 また、動物性のたんぱく質を摂ることも重要だと識者は続ける。

「たんぱく質は、体をつくるうえでも、免疫力をアップするためにも必須の栄養素です。なかでも魚が有するたんぱく質は消化吸収が効率的なので、胃の弱い日本人には理想的だといえます」

 そう話すのは、管理栄養士の伊達友美さん。

 数ある魚のなかでもいちばん支持を集めたのは、11位のサーモンといわし。決め手になったのは、「脂質」だった。

「これらには良質の脂質である“オメガ3系”と呼ばれるDHA、EPAが多く含まれている。人体の粘膜のバリア機能を強化してくれる働きを持つため、免疫力アップにつながります」

 とくにサーモンにはオメガ3系のほかにもアスタキサンチンと呼ばれる抗酸化成分も含まれる。西台クリニック院長の済陽高穂医師はこう言う。

「アスタキサンチンはサーモンに含まれる赤い色素です。だから赤みの強いサーモンほどアスタキサンチンが豊富で健康効果が高いといえます」

 サーモンに次いでランクインしたさばにもオメガ3系の脂質が含まれている。これらは缶詰でも手軽に摂取できるため、常備しておきたい。

 肉では6位の「牛肉赤身」が圧倒的な支持を得た。皮膚科医で食事による美肌づくりを指導している柴亜伊子医師によれば、「美容に必要な成分がほぼすべて入っている」という。

「牛肉には、美肌とアンチエイジングに必須のたんぱく質、ビタミン、ミネラルがバランスよく含まれています。紫外線などによって生まれた活性酸素を除去する酵素のカタラーゼや、コラーゲンを作るために必要な鉄分が豊富なうえ、髪の毛や皮膚の健康に欠かせない亜鉛が含まれているのも大きなメリットです」

※女性セブン2019年4月11日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン