〈巨人は「これで勝てなかったら…」というぐらい戦力を整えた〉(高木豊、3月26日付・スポーツ報知)
〈巨人にとって、広島から丸が抜けたことだけでもプラス材料。その丸を獲得し、4番・岡本の成長もあって得点力は確実にアップしている〉(野村弘樹、3月28日付・サンケイスポーツ)
一方、広島の4連覇を予想する理由としては“丸の穴は他の選手が埋める”という意見が多く見受けられた。
〈昨季序盤も丸が故障で離脱したが、代役の野間が活躍した。チーム内で競争できているためで、今年も丸の穴を埋められるはず〉(福本豊、3月26日付・スポーツ報知)
〈丸が抜けたといっても、昨年丸がいなかった5月も調子を落とすことなく、1位を独走した。次を狙う選手もハイレベルでそろう〉(里崎智也、3月27日付・日刊スポーツ)
この2チームが優勝予想の85.4%を占める中、有藤通世(ロッテ)と柴原洋(ソフトバンク)の2人は昨年2位のヤクルトを挙げた。
有藤は〈若手が伸び盛りでオープン戦から「最後まで諦めない」との雰囲気が出ていた〉〈攻撃力はリーグ屈指〉〈昨季パを制した西武のように、強力打線が投手陣をカバーする形で白星を積み重ねられるか〉(3月27日付・スポ―ツニッポン)と評している。
昨年4位に終わったものの、一昨年日本シリーズに進出したDeNAを推す評論家は平松政次(大洋)、真中満(ヤクルト)、谷沢健一、立浪和義、今中慎二、川上憲伸(以上、中日)の6人。
真中は〈投手陣の駒の多さと安定感、層の厚さ〉〈昨季本塁打王のソト、宮崎、筒香、ロペスと続く打線も、かなりの得点力が期待できる〉(3月28日付・サンケイスポーツ)と投打のバランスの良さを指摘した。(後編に続く)
●文/岡野誠:ライター・データ分析家・芸能研究家。研究分野は田原俊彦、松木安太郎、生島ヒロシ、プロ野球選手名鑑など。本人へのインタビューや関係者への取材、膨大な資料の緻密な読解を通して、田原俊彦という生き方を描いた著書『田原俊彦論 芸能界アイドル戦記1979-2018』(青弓社)が話題。