芸能

萩原健一さん 怒鳴られても謝罪に行くと胸襟開く度量あった

無頼派で知られた(共同通信社。1973年撮影)

 またひとり、“無頼の男”が逝った。3月26日、ショーケンこと萩原健一さん(享年68)が消化管腫瘍で亡くなった。17歳でグループサウンズ『ザ・テンプターズ』のボーカリストとしてデビューしたショーケンだが、彼の生きざまは、昨今のアイドル・俳優像とはおよそかけ離れたものだった。

 大麻不法所持での逮捕、飲酒運転による人身事故、写真週刊誌のカメラマンを暴行、映画プロデューサーを恐喝……。トラブルを繰り返しながら、それでいて仕事仲間やファンを惹きつけて止まない魅力があった。芸能リポーターの石川敏男氏が語る。

「記者にもよく怒鳴っていたけど、改めて謝罪に行くと、胸襟を開いて話してくれる度量があった。

 女性にも本当にモテましたね。映画『約束』に出演した際、主演の岸惠子さんは、年の差がありすぎてショーケンとの共演を嫌がっていた。その時、プロデューサーが『いっそ岸さんを口説け』といったら、1か月で本当にいい仲になっちゃってね。結果、男女の深い絆が伝わる素晴らしい映画になりました。

 彼は4回結婚したけど、2番目の妻のいしだあゆみさんは、『私が彼を救ってあげなきゃ』とよくいっていた。どこか放っておけない魅力があったのでしょう」

※週刊ポスト2019年4月19日号

交通事故についての記者会見で、頭を下げる萩原健一さん(2004年)

交通事故についての記者会見で、頭を下げる萩原健一さん(2004年)

関連記事

トピックス

神田沙也加さんはその短い生涯の幕を閉じた
《このタイミングで…》神田沙也加さん命日の直前に元恋人俳優がSNSで“ホストデビュー”を報告、松田聖子は「12月18日」を偲ぶ日に
NEWSポストセブン
(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
熱を帯びる「愛子天皇待望論」、オンライン署名は24才のお誕生日を節目に急増 過去に「愛子天皇は否定していない」と発言している高市早苗首相はどう動くのか 
女性セブン
「台湾有事」よりも先に「尖閣有事」が起きる可能性も(習近平氏/時事通信フォト)
《台湾有事より切迫》日中緊迫のなかで見逃せない「尖閣諸島」情勢 中国が台湾への軍事侵攻を考えるのであれば、「まず尖閣、そして南西諸島を制圧」の事態も視野
週刊ポスト
裁判が進むにつれ山上徹也被告にも徐々に変化があらわれたという(写真/共同通信社)
《引き金を引くことを生きる目的に》山上徹也被告が法廷で初めて感じた“安倍元首相の命を奪った”という強烈なリアリティー 鈴木エイト氏が傍聴席で見た“犯人の実像”
週刊ポスト
ハワイ別荘の裁判が長期化している(Instagram/時事通信フォト)
《大谷翔平のハワイ高級リゾート裁判が長期化》次回審理は来年2月のキャンプ中…原告側の要求が認められれば「ファミリーや家族との関係を暴露される」可能性も
NEWSポストセブン
今年6月に行われたソウル中心部でのデモの様子(共同通信社)
《韓国・過激なプラカードで反中》「習近平アウト」「中国共産党を拒否せよ!」20〜30代の「愛国青年」が集結する“China Out!デモ”の実態
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《自宅でしっぽりオフシーズン》大谷翔平と真美子さんが愛する“ケータリング寿司” 世界的シェフに見出す理想の夫婦像
NEWSポストセブン
山上徹也被告が法廷で語った“複雑な心境”とは
「迷惑になるので…」山上徹也被告が事件の直前「自民党と維新の議員」に期日前投票していた理由…語られた安倍元首相への“複雑な感情”【銃撃事件公判】
NEWSポストセブン
お騒がせインフルエンサーのボニー・ブルー(時事通信フォト)
《潤滑ジェルや避妊具が押収されて…》バリ島で現地警察に拘束された英・金髪美女インフルエンサー(26) 撮影スタジオでは19歳の若者らも一緒だった
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(Instagramより)
「球場では見かけなかった…」山本由伸と“熱愛説”のモデル・Niki、バースデーの席にうつりこんだ“別のスポーツ”の存在【インスタでは圧巻の美脚を披露】
NEWSポストセブン
モンゴル訪問時の写真をご覧になる天皇皇后両陛下(写真/宮内庁提供 ) 
【祝・62才】皇后・雅子さま、幸せあふれる誕生日 ご家族と愛犬が揃った記念写真ほか、気品に満ちたお姿で振り返るバースデー 
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! プロ野球「給料ドロボー」ランキングほか
「週刊ポスト」本日発売! プロ野球「給料ドロボー」ランキングほか
NEWSポストセブン