ライフ

熊野三山と伊勢参り、日本最長路線バスや列車を乗り継ぐ旅

熊野那智大社(月岡陽一/AFLO)

 期待に胸膨らませながら、春の行楽シーズンに旅行の予定を立てている人も多いはず。トラベルライターの白川淳氏が、ちょっと時間はかかるけれど、その分、お得に楽しく日本を再発見できる、日本最長路線バスを利用する「熊野三山と伊勢参り」を提案する。

 * * *
 初日は近鉄特急で大和八木駅へ。毎日3本出ている「八木新宮バス(奈良交通)」で、紀伊半島を縦走する。路線延長約167km、停留所数167という、日本一の走行距離を誇る路線バスだ。日本一大きな村・十津川村を抜けるルートは、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」と重なり、名湯秘湯や人力ロープウェー「野猿」など、野外体験が楽しめる場所も多い。この日は十津川温泉にノンビリ浸かろう。

スリル満点の谷瀬の吊り橋(宮本俊幸/AFLO)

 2日目は十津川地区を観光後、再びバスに乗って、熊野三山最初の社、熊野本宮大社へ。霊験あらたかな信仰の地は、聖地巡礼の熊野古道が交じわる神域の入り口だ。夜は川底から源泉が湧き出す露天風呂の川湯温泉に宿泊。

 3日目は熊野速玉大社を参拝後、落差133mの大滝で知られる熊野那智大社へと向かう。西国三十三所の青岸渡寺も隣接し、那智滝の前に聳える美しい三重の塔はフォトスポットとして有名だ。

最後は伊勢神宮に(KENJI GOSHIMA/AFLO)

 4日目、太平洋に面した新宮からJRの特急列車に乗り伊勢神宮へ。皇室とゆかりが深い歴史ある社は、これから皇位承継、即位に関する様々な祭儀が行なわれる。「令和」の変わり目に訪ねるのに相応しい場所であろう。最後は両陛下の御召列車にも使われる「しまかぜ」で名古屋へ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン