◆4位:シナモン/14点
「シナモンは漢方では桂皮と呼ばれ、毛細血管を構成している内皮細胞の結びつきを強化し、毛細血管を若々しく保つ効能が」(根来秀行さん・医師/ハーバード大学医学部客員教授)
「香辛料や漢方としても古くから使われてきた。毛細血管はもちろん、動脈や静脈の血流も改善してくれるといわれています」(橋本洋一郎さん・熊本市民病院 主席診療部長)
「デトックス効果があり、胃腸の機能も整えてくれます。腸内環境が悪化すれば、老廃物が血流にも流れ出し、血液の質も落ちる。便秘気味の人は積極的に摂って」(高倉伸幸さん・医師/大阪大学教授)
「一方、摂りすぎには注意が必要。クマリンという成分は大量に摂取すると肝障害が起きるリスクも。1日1g以下が目安です」(奥野祐次さん・医師/オクノクリニック院長)
◆4位:くるみ/14点
「くるみに含まれる植物油であるα-リノレン酸には動脈硬化を予防し、血管を若々しく保ってくれる効能が」(藤岡智子さん・栄養士/フードライター)
「くるみの油には、血管の弾力性を強化する働きもある。そのうえ、同じくくるみに含まれるビタミンEにはコレステロールが酸化して動脈硬化などの原因になるのを防ぐ働きも期待でき、いろいろな角度から、血管にいい食べ物といえるでしょう」(中沢るみさん・管理栄養士)
◆6位:トマト/13点
「赤い色素のリコピンには抗酸化作用があるため、血管の酸化を防いでくれます。食べ方は、同じく血管にいい作用をもたらすチーズと一緒に食べる、カプレーゼがおすすめです」(南和友さん・心臓外科医)
「トマトは赤ければ赤いほど、リコピンの含有量が多くなる。より真っ赤に熟したものを選びましょう」(磯村優貴恵さん・管理栄養士)
「リコピンは熱に強いので、さまざまな調理法を楽しめる。また、特に皮の部分に多く含まれているので皮ごと食べられるような方法で料理するのが望ましいでしょう」(奥野祐次さん・医師/オクノクリニック院長)
「定期的に食べることで動脈硬化の予防にも。積極的に食卓に取り入れることをおすすめします」(堀知佐子さん・管理栄養士)
※女性セブン2019年4月25日号