──2008年にはリーマン・ショックもありました。

中田:当時、私は経営企画部長でしたが、衝撃的な出来事でした。バブルが崩壊してからも、金融界はとかく目先の利益をひたすらに追いかける。そのために競争して1位になる。収益でトップになる。それを是とするビジネスモデルでしたし、私自身もそうでした。

 しかしリーマン・ショックを境に“このままでは立ち行かなくなる”と皆が気づかされた。経済的利益を競い合うばかりでは、金融機関だけでなく、世界経済そのものが破綻しかねない。利益を刈り取るだけでなく、持続的に利益を生み続けるビジネスモデルを作ろうという考え方が世界的な潮流になってきました。

 特に2015年に国連で「SDGs」(Sustainable Development Goals)が満場一致で採択されたことは、大きかった。SDGsとは環境や社会貢献に関する「持続可能な開発目標」という意味です。それを受けて、当社でもSDGsを経営戦略の根幹に据えました。

──近年、製造業ではSDGsを企業理念に掲げる会社が増えていますが、証券会社のビジネスとどう関係するのでしょう?

中田:日本国内だけ見ても、地方活性化、少子化対策、子供の貧困……いろいろな問題が山積みです。そうした中で勝ち残れるのは、社会的価値と経済的価値を両立した企業。そうした企業を育てていくことが、証券会社のビジネスに繋がると思いますし、当社も「新たな価値」を生み出せる証券会社となることが大切だと思います。

◆市場動向に左右されない

関連キーワード

関連記事

トピックス

真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
優勝11回を果たした曙太郎さん(時事通信フォト)
故・曙太郎さん 史上初の外国出身横綱が角界を去った真相 「結婚で生じた後援会との亀裂」と「“高砂”襲名案への猛反対」
週刊ポスト
伊藤沙莉は商店街でも顔を知られた人物だったという(写真/AFP=時事)
【芸歴20年で掴んだ朝ドラ主演】伊藤沙莉、不遇のバイト時代に都内商店街で見せていた“苦悩の表情”と、そこで覚えた“大人の味”
週刊ポスト
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
韓国2泊3日プチ整形&エステ旅をレポート
【韓国2泊3日プチ整形&エステ旅】54才主婦が体験「たるみ、しわ、ほうれい線」肌トラブルは解消されたのか
女性セブン