「『Snow Man』はもともと東京のJr.を中心に結成された6人組で、Jr.の中でもその身体能力の高さは定評があり、ハイレベルなダンスも難なくこなすグループとして知られていました。先輩グループの舞台を支える裏方としても欠かせない存在です。
正直、同期や後輩がデビューするなか、彼らをデビューさせない事務所に対して不満や怒りを感じるファンも少なくなかった。というのも彼らは当初から『デビューが一番の目標』だと公言してきたからです。
そうした中で今回、タッキーが社長に就任して、9人の新体制となったことでグループに新しい風が吹いてきました。関西ローカル番組で培った向井のトーク力や、若いメンバーの見た目の華やかさも加わり、良い相乗効果が生まれています」(Aさん)
さらに、滝沢氏の社長就任で、ジャニーズ事務所がインターネットを積極的に活用するようになった点も見逃せないという。自身もジャニーズファンで情報学に詳しい女性大学講師・Bさん(30代)が語る。
「滝沢さんが手がけた“改革”のなかでも注目すべきはインターネットを積極的に活用するという施策です。2018年3月よりYouTubeで『ジャニーズJr.チャンネル』を開設し、『SixTONES(ストーンズ)』『Snow Man』『Travis Japan』『HiHi Jets』『美 少年』といったグループの動画が毎日配信されています。
これまで肖像権に厳しくインターネットと距離を置いてきたことで知られるジャニーズ事務所だけに、この方針はファンにも好評。コメント欄には『無料でこんなコンテンツを見られるなんて!』『メンバーの仲の良さが伝わってきてますます好きになった』という歓喜の声も溢れています。チャンネル登録者数は現在も着実に伸びている状況で、動画の再生回数からグループやメンバーの人気が可視化されるという点でも興味深い試みといえます。外国語字幕も多言語で設定されているので、アジアから欧米圏まで視聴者も増えていくのではないでしょうか。
このほかウェブでは『ISLAND TV』というジャニーズJr.公式エンタメサイトも開設し、Jr.のオフショット動画配信やコンサート生配信などを行なっています。ジャニーズのコンサートは基本的にファンクラブに入らない限りは見られず、抽選倍率も非常に高いもの。新規のファンにはハードルが高い。この生配信という試みは、新規層にも間口を広げることになるのではないでしょうか」(Bさん)
早くもファンを唸らせている滝沢秀明氏のプロデュース力。今後はどんな施策を打ってくるのか、楽しみにしている人も少なくないだろう。