国内

渋滞が起きる仕組み 約半分は「サグ」と「上り坂」で説明可

サグ・上り坂で渋滞が発生するメカニズム

 いよいよ始まるゴールデンウイーク。普段は運転をしなくても、旅行や帰省で車を使う人が多いのでは? そして、困るのが渋滞だ。久々の運転で渋滞にハマり、家族の雰囲気が悪くなってしまう…なんてことも珍しくない。

 そもそも渋滞はなぜ起こるのか。NEXCO東日本の渋滞予報士・外山敬祐さんはこう解説する(以下同)。

「一般的に高速道路で時速40km以下の低速で走る状態を“渋滞”と呼びます。当社の調査では、事故や工事が原因となる渋滞は少なく、休日などの混雑期に起こる交通集中渋滞がほとんど。そして渋滞の約45%が上り坂や“サグ”で起きています」

 サグとは、下り坂から上り坂にさし変わるへこんだ部分のこと。実際は上り坂になっているとは気づかないほどわずかな傾斜なのだが、ドライバーはここで無意識に速度を落としてしまう。交通量が多い状態では、わずかな速度低下も大きな影響を及ぼし、後続車が次々とブレーキを踏んで渋滞が発生する。

「高速道路ではサグを示す標識などを掲げています。目にしたら速度を落とさないで」

 また前の車と、つかず離れずの車間距離を取るのも大切。

「適度な車間距離があれば後続車がブレーキを踏む機会も減り、車線変更による割り込みや追突事故も防げます」

 前の車がなんらかの目印を通過してから、自分の車が同じ目印を通過するまでの秒数が、混んでいる時で約2秒、空いている時で約4秒あけると理想的な車間距離になる。

 イラストでは、わかりやすく上り坂を描いているが、実際のサグは分度器のメモリ1つ分にも満たないわずかな傾斜のため、ドライバーは気がつかないことが多い。無意識のまま速度を落としているので、自分が渋滞の原因になっていることも知らない。サグを表す標識や、「この先上り坂」「速度低下に注意」「渋滞発生ポイント」などの掲示が見えたら、速度を落とさないこと。

※女性セブン2019年5月9・16日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏に「自民入りもあり得るか」聞いた
【国民民主・公認取り消しの余波】無所属・山尾志桜里氏 自民党の“後追い公認”めぐる記者の直撃に「アプローチはない。応援に来てほしいくらい」
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
遠野なぎこさん(享年45)、3度の離婚を経て苦悩していた“パートナー探し”…それでも出会った「“ママ”でいられる存在」
NEWSポストセブン
レッドカーペットに登壇した大谷夫妻(時事通信フォト)
《産後“ファッション迷子期”を見事クリア》大谷翔平・真美子さん夫妻のレッドカーペットスタイルを専門家激賞「横顔も後ろ姿も流れるように美しいシルエット」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
NEWSポストセブン