国内

長嶋茂雄氏が入院する病院の充実ぶり、「療養型病院」に注目

4月2日、東京ドームに姿を見せた長嶋氏(共同通信社)

 その施設は東京郊外の緩やかな丘の上に建ち、屋上からは都心が一望できる。オートロックを解除し、施設内に入ると、彫刻や絵画があちこちで間接照明の柔らかい光に照らされる。“入居者”には豪華な懐石料理などがふるまわれ、月に何度か、プロの演奏家によるクラシックコンサートが開かれる──。

 まるで高級ホテルのようなこの施設は、実は200床を超える病院である。この豪華な病院の一室を今、ひとりの国民的スターが使っているという。

 長嶋茂雄氏(83才)だ。長嶋氏が高熱と激しい腹痛を訴えて緊急入院したのは昨年7月。胆石を患い、8月には面会謝絶となった。

「一進一退の状態が続いたのちに回復傾向となり、入院していた都内の大学病院を退院しました。その後、施設サービスが充実していたこの病院に入院し、現在は自宅と病院を行ったり来たりする生活だそうです。

 もともと豪華な病室を完備した病院ですが、長嶋さんが暮らすのはそのなかでもスペシャルな個室とのこと。キッチンがあって、身の回りの世話をするお手伝いさんもいるそうです。料金は驚くほどで、1か月の費用は部屋代や食費など含めて3ケタ万円とか。関係者の間では『さすがミスター』と囁かれています」(長嶋家の知人)

 この病院には特筆すべき点が多々ある。冒頭で紹介した通り、立地は抜群でセキュリティーは万全、有名人向けにプライバシーの管理も徹底され、入院患者向けのレクリエーションも充実している。

「ほかにも病院特有のにおいを排除し、各部屋の家具調度品や食器類は無味乾燥な“施設っぽいもの”ではなく、家庭の雰囲気を感じられる温かみのあるもの。患者の尊厳を守るために洋服やアクセサリーなどを貸し出し、プロの料理人が常駐して食事にも配慮して、お酒の持ち込みもOKです」(病院関係者)

「居心地がよく安心できる場所」を目指しているそうで、ハード面だけでなくソフト面も万全だ。

「医師や看護師だけでなく、ケアワーカーやリハビリスタッフが勢ぞろいで、患者の生活を24時間体制でサポートします。終末期の患者に対しても最期まで『ひとりの人間』として尊重し、スタッフが心を尽くして全力で支援します」(前出・病院関係者)

 この病院の形態は、最近注目を集める「療養型病院」と呼ばれるものだ。

「全国の病院の多くが赤字経営に苦しむなか、突出した理念とビジネスモデルで人気の病院です。入院患者の8割ほどが終末期の患者ですが、この病院はできる限り患者をベッドから起こして、寝たきりを減らそうとする。おかげで歩行器で入院した患者が、しばらくするとスタスタと歩き始めたなどの話が絶えません」(前出・病院関係者)

関連記事

トピックス

山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
【新宿タワマン殺人】和久井被告(52)「バイアグラと催涙スプレーを用意していた…」キャバクラ店経営の被害女性をメッタ刺しにした“悪質な復讐心”【求刑懲役17年】
NEWSポストセブン
幼少の頃から、愛子さまにとって「世界平和」は身近で壮大な願い(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
《愛子さまが11月にご訪問》ラオスでの日本人男性による児童買春について現地日本大使館が厳しく警告「日本警察は積極的な事件化に努めている」 
女性セブン
女優・遠野なぎこの自宅マンションから身元不明の遺体が見つかってから1週間が経った(右・ブログより)
《上の部屋からロープが垂れ下がり…》遠野なぎこ、マンション住民が証言「近日中に特殊清掃が入る」遺体発見現場のポストは“パンパン”のまま 1週間経つも身元が発表されない理由
NEWSポストセブン