国内

SNS投稿が発端の空き巣被害増 リアルタイム投稿にリスク

 SNSをきっかけに、犯罪被害にあう人が増えている。たとえばGWには、高須クリニックの高須克弥院長が、3千万円相当の金の延べ板を盗まれるなどの空き巣被害にあった。なぜSNSへの投稿で被害にあうのか。SNSの最新事情と犯罪被害に詳しいITジャーナリストの高橋暁子さんが、SNSが発端となって起きる空き巣と危険な投稿について解説する。

 * * *
 高須院長が空き巣被害にあったのは、GW中の5月4日深夜のこと。「警察の話しでは5月4日深夜の2時に三人組の男がバールで玄関の鍵を壊して侵入したらしい。ヘソクリ全部取られた」(※高須氏のツイートより)という。

 近年、SNSへの投稿を発端とした空き巣事件が増えている。たとえば、昨年秋に逮捕された愛知県の窃盗グループは、空き巣に入る標的をInstagramで抽出していた。高級ブランド品などの写真投稿をしているアカウントを探し、写真の背景や、投稿についている友人たちとのコメントのやりとりから自宅を特定、犯行に及んでいた。

 投稿で危険を呼び寄せることがあるといわれても、SNSとは何気ない日常のやりとりが楽しみでもある。空き巣に入られた高須院長も、その面白さや利便性を存分に満喫した結果、足下をすくわれてしまった。彼の投稿の何が問題だったのか。

 高須院長といえば、自ら「ツイ廃」というほどのTwitter好きであり、ツイート数が多いことで知られている。執筆現在のフォロワー数は47万人を超える。

 非公開設定になっていない、いわゆる鍵をかけない状態のTwitterといえば、ネットに繋がってさえすれば検索対象ともなり誰からでも見られる状態となっている。そもそも鍵がかかっていたとしても、フォロワー47万人超に向けて公開している時点で、その投稿はメディアに掲載されているようなものだ。

 そういう目で院長のTwitterを見ると、かなりリスクが高い投稿が並んでいることがわかる。

◆自宅場所・留守の期間がTwitterで特定可能に

 たとえば事件があった5月4日には、「ポタポタなう」とがん治療のため病院で点滴を受けていることを公開しており、その日は留守であることが明らかだった。それ以外にも、3日に「明後日から台北の神社に台湾加油しに行きます。」、5日には「台北なう」、6日には「台湾の朝なう」とも投稿しており、翌日から留守にすることも分かる状態となっていた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

遠藤敬・維新国対委員長に公金還流疑惑(時事通信フォト)
《スクープ》“連立のキーマン”維新国対委員長の遠藤敬・首相補佐官が「秘書給与ピンハネ」で税金800万円還流疑惑、元秘書が証言
NEWSポストセブン
2018年、女優・木南晴夏と結婚した玉木宏
《ムキムキの腕で支える子育て》第2子誕生の玉木宏、妻・木南晴夏との休日で見せていた「全力パパ」の顔 ママチャリは自らチョイス
NEWSポストセブン
大分県選出衆院議員・岩屋毅前外相(68)
《土葬墓地建設問題》「外国人の排斥運動ではない」前外相・岩屋毅氏が明かす”政府への要望書”が出された背景、地元では「共生していかねば」vs.「土葬はとにかく嫌」で論争
NEWSポストセブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
《雅子さま、62年の旅日記》「生まれて初めての夏」「海外留学」「スキー場で愛子さまと」「海外公務」「慰霊の旅」…“旅”をキーワードに雅子さまがご覧になった景色をたどる 
女性セブン
悠仁さま(撮影/JMPA)
《悠仁さまの周辺に緊張感》筑波大学の研究施設で「砲弾らしきもの」を発見 不審物が見つかった場所は所属サークルの活動エリアの目と鼻の先、問われる大学の警備体制 
女性セブン
清水運転員(21)
「女性特有のギクシャクがない」「肌が綺麗になった」“男社会”に飛び込んだ21歳女性ドライバーが語る大型トラックが「最高の職場」な理由
NEWSポストセブン
活動再開を発表した小島瑠璃子(時事通信フォト)
《輝く金髪姿で再始動》こじるりが亡き夫のサウナ会社を破産処理へ…“新ビジネス”に向ける意気込み「子供の人生だけは輝かしいものになってほしい」
NEWSポストセブン
高校時代の安福久美子容疑者(右・共同通信)
《「子育ての苦労を分からせたかった」と供述》「夫婦2人でいるところを見たことがない」隣人男性が証言した安福容疑者の“孤育て”「不思議な家族だった」
中国でも人気があるキムタク親子
《木村拓哉とKokiの中国版SNSがピタリと停止》緊迫の日中関係のなか2人が“無風”でいられる理由…背景に「2025年ならではの事情」
NEWSポストセブン
ケンダルはこのまま車に乗っているようだ(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
《“ぴったり具合”で校則違反が決まる》オーストラリアの高校が“行き過ぎたアスレジャー”禁止で波紋「嫌なら転校すべき」「こんな服を学校に着ていくなんて」支持する声も 
NEWSポストセブン
24才のお誕生日を迎えられた愛子さま(2025年11月7日、写真/宮内庁提供)
《12月1日に24才のお誕生日》愛子さま、新たな家族「美海(みみ)」のお写真公開 今年8月に保護猫を迎えられて、これで飼い猫は「セブン」との2匹に 
女性セブン
石橋貴明の近影がXに投稿されていた(写真/AFLO)
《黒髪からグレイヘアに激変》がん闘病中のほっそり石橋貴明の近影公開、後輩プロ野球選手らと食事会で「近影解禁」の背景
NEWSポストセブン