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老後に猫を飼い始めたい人のための「永年預かり制度」

最期まで面倒を見るための「永年預かり制度」とは

 猫を飼いたいが、最期まで面倒をみることができるか不安──。そんなシニアの声から生まれたのが、保護猫活動を行なうNPO法人「猫と人を繋ぐ ツキネコ北海道」(北海道札幌市)の「永年預かり制度」だ。

「年齢や持病を理由に飼育を諦めている方に、猫を預けるシステムです。預かり期限はなく、一見、通常の譲渡と変わりません。世話ができなくなれば返却していただくことになりますが、最期まで猫を看取ってもらうこともできます。2015年頃から正式に運用を開始し、現時点で約60名が利用しています」(同NPOの滝澤礼奈氏)

 ペットは終生飼育が基本だが、20歳の長寿猫も珍しくなく、60歳以上の人は保護団体から譲渡を断わられることが多い。だがツキネコは、「譲渡」「永年預かり」のいずれも年齢制限を設けていない。

「永年預かりをするには、必ずスタッフと面談をします。預かり後、緊急時には親近者の方からツキネコに連絡してもらっています」(滝澤氏)

 猫と暮らし始めて夫婦の間に会話が生まれ、毎日楽しく暮らせるようになったという声が届いているという。

※週刊ポスト2019年6月7日号

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