ライフ

湿布薬を多用する日本人、海外の人から驚かれる

湿布を多用するのは日本だけ?(写真/PIXTA)

 日本は言わずと知れた薬大国である。というのも、日本でしか使われていない薬が多く存在するからだ。そもそもドイツや北欧など一部の国では、薬をほとんど使わずに予防に力を入れている。アメリカでも鎮痛剤などは胃を壊すという副作用から、極力使わないようにする動きが強い。
 
 肩こりや腰痛、筋肉痛など病気ほど深刻ではないもののつらい症状を緩和してくれる湿布。実はこれも多用するのは日本人だけ。新潟大学名誉教授で医師の岡田正彦さんはこう言う。

「欧米では湿布が効くというエビデンスはないことが知られており、ほとんど使われていない。日本では『膏薬』の歴史もあり、“効いた気がする”から人気があって整形外科を中心によく処方されています。薬局でもよく売れているようですが、最近になり厚労省も世界と足並みをそろえて一度に処方できる湿布の枚数に制限をつけました。いずれは保険適用から外れることになるのではないでしょうか」

 薬剤師の宇多川久美子さんも言い添える。

「たしかに湿布を多く処方するのは日本独自で、海外の人からは驚かれる。日本人は湿布や塗り薬は安全だと思い込んでいるようで、人気の要因の1つになっていると考えられますが、そんなことはない。たくさん貼れば成分が経皮吸収によって血中に取り込まれ、胃潰瘍などの副作用も起こりうることを知っておいた方がいいです」

※女性セブン2019年6月13日号

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン