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2019.06.03 16:00  週刊ポスト

「あなたはできるけど、できない人もいるんです!」の蔓延

 私のツイートに対し、「『満員電車に乗らざるを得ない生活をしているのならば、痴漢被害にも甘んじろ』というひどい発言」と解釈できる指摘が来たのだ。要するに私を「痴漢擁護者認定」したようなものである。

 私のツイートは、あくまでも「異常な東京の満員電車を回避するには、様々な手段がある。その手段を取る前に『できない理由』ばかり言うべきではない」、ということである。社会全体で、満員電車をいかに回避すべきかを考えるべきだと提案したのに、「満員電車と痴漢」ということに大いに関心がある人にとって、私のツイートは「電車に乗らざるを得ないような痴漢被害者は黙っとけ」と取られてしまった。

 元々ネットで何か意見しても曲解されたり揚げ足を取られるのは十分分かっていたが、ここまでの曲解は久々である。この文章もネットに出したら「痴漢擁護」と捉える人が出るのだろうな、やれやれ。

 話は満員電車回避法に戻るが、私自身は会社員時代はどうせ残業があるからと定時の1時間半前に出社をしたり、会社近くでシェアハウスをしたり、自転車通勤を上司から認めてもらった。20代中盤だっただけに給料が高いというわけではなく、改善への案を考え、周囲に理解してもらう根回しをしたから達成できた。

 それだけ苦痛な満員電車なのに、組織も個人も従順にこの状況を受け入れ過ぎている。解決するには、組織も個人も意識を変えなくてはいけない。もう「定時」の概念をなくしたり、会社にいなくても仕事をしていればそれでOK、といった働き方が認められればいいのである。

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