芸能

高橋一生、長谷川京子、吉高由里子 春ドラマの「勝者」は?

高橋一生はメガバンクに勤めるエリートを演じた

 1クール、キャスト・制作陣が鎬を削ったあと、“明暗”は必然的に訪れる。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が指摘する。

 * * *
 春のドラマが次々に幕引きを迎える時期。滑り出しは注目を浴びていたけれど、さほど話題にならず静かに収束していくケースあり。または想定外の感想を集めたり。制作側の思惑通りにはいかないあたりもまた、手作り娯楽の持つ宿命であり面白さかもしれません。ということで、前評判に比べちょっと残念だった作品、想定外だったドラマを挙げてみると……。

●『東京独身男子』(テレビ朝日系土曜22:15)

 高橋一生、斎藤工、滝藤賢一と人気役者をズラリ揃えたキャステングで大注目。ドラマにおける「男子」と「結婚」という斬新なテーマ性も話題を呼んだ。「あえて結婚しない=AK男子」をはやり言葉にしよう、という意気込みも感じられたのですが。狙いすぎて裏目に出たのでしょうか? 蓋を開けてみると第1話から第2話にかけて視聴率ががくっと落ち、「想定していたのと違う」と感じた視聴者がいたことが推測されます。

 主人公の男たちは、仕事も収入もルックスも申し分ないというハイスペック。そこに無理矢理ダメ男感を盛り付けようとして、どっちつかずになったか。

 結婚を目標にしているのかそれとも独身でいいという志向なのかもはっきりしない。そもそも主人公たちは「あえて結婚しない」のではなく、「結婚したいけれどできない」姿もいろいろと描かれ、タイトルとの齟齬を回収しきれなかった残念さがありました。男性視聴者向けかそれとも女性向けか、立ち位置も今ひとつわからず。全体として視聴者にモヤモヤ感を与えてしまったようです。

 もちろん「中年男たちの青春っぽいラブコメ」を評価する視聴者も。「ちょっとバカバカしいノリが楽しい」「重たくないのがいい」という感想も聞かれました。一方で、「これだけの役者を揃えて何やってんだ」「中身が薄くて見てられない」という声も。絶賛する人と受け付けない人、ここまで見事にくっきり評価が分かれるドラマも今どき珍しい。

 連続ドラマはほぼ10話で完結するパターンが多いのですが、このドラマは8話で幕を閉じたため、「もしかして打ち切り?」とネット上で話題に。深夜枠なので8話完結は当初からの予定という説が有力ですが、ドラマの評判が上々ならこんな噂はすぐにたち消えていたのかもしれません。

関連記事

トピックス

大谷翔平(左/時事通信フォト)が伊藤園の「お〜いお茶」とグローバル契約を締結したと発表(右/伊藤園の公式サイトより)
《大谷翔平がスポンサー契約》「お〜いお茶」の段ボールが水原一平容疑者の自宅前にあった理由「水原は“大谷ブランド”を日常的に利用していた」
NEWSポストセブン
林田理沙アナ。離婚していたことがわかった(NHK公式HPより)
離婚のNHK林田理沙アナ(34) バッサリショートの“断髪”で見せた「再出発」への決意
NEWSポストセブン
フジ生田竜聖アナ(HPより)、元妻・秋元優里元アナ
《再婚のフジ生田竜聖アナ》前妻・秋元優里元アナとの「現在の関係」 竹林報道の同局社員とニアミスの緊迫
NEWSポストセブン
かつて問題になったジュキヤのYouTube(同氏チャンネルより。現在は削除)
《チャンネル全削除》登録者250万人のYouTuber・ジュキヤ、女児へのわいせつ表現など「性暴力をコンテンツ化」にGoogle日本法人が行なっていた「事前警告」
NEWSポストセブン
水卜麻美アナ
日テレ・水卜麻美アナ、ごぼう抜きの超スピード出世でも防げないフリー転身 年収2億円超えは確実、俳優夫とのすれ違いを回避できるメリットも
NEWSポストセブン
撮影現場で木村拓哉が声を上げた
木村拓哉、ドラマ撮影現場での緊迫事態 行ったり来たりしてスマホで撮影する若者集団に「どうかやめてほしい」と厳しく注意
女性セブン
5月場所
波乱の5月場所初日、向正面に「溜席の着物美人」の姿が! 本人が語った溜席の観戦マナー「正座で背筋を伸ばして見てもらいたい」
NEWSポストセブン
遺体に現金を引き出させようとして死体冒涜の罪で親類の女性が起訴された
「ペンをしっかり握って!」遺体に現金を引き出させようとして死体冒涜……親戚の女がブラジルメディアインタビューに「私はモンスターではない」
NEWSポストセブン
氷川きよしの白系私服姿
【全文公開】氷川きよし、“独立金3億円”の再出発「60才になってズンドコは歌いたくない」事務所と考え方にズレ 直撃には「話さないように言われてるの」
女性セブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン