ビジネス

「うまい棒」はなぜ40年間ロングセラーを続けられたのか

──いま、うまい棒の人気ベスト3は、1位=コーンポタージュ味、2位=チーズ味、3位=めんたい味だそうですね。

角谷:その時代によって消費者の好みも変わるので、定番になる味を出すのは簡単なことではありません。でも、いつも定番ばかりに頼っていると、一度飽きられてしまえば終わりなので、常にいろいろな味に挑戦しながら定番を改廃させていく形も必要だと思っています。

 人気アイスの「ガリガリ君」(赤城乳業)だって、一番売れているソーダ味以外にも様々な味を出してチャレンジしていますよね。われわれも、どうすれば継続的に食べていただける味にたどり着けるか、今後も新しい味の開発は続けていきます。

──やおきんでは新しい味を考案するための企画会議などは特に設けていないと聞きました。

角谷:面白い発想は堅苦しい社内の会議では絶対に生まれません。どちらかというと、外で飲んでいて「この料理の味はうまい棒に生かせるんじゃないか?」といった直感やひらめきなどを大事にしています。

──現在、レギュラーで販売しているうまい棒は14種類ですが、毎年1~2種類の新しい味も出しています。新味が人気になればレギュラー味と入れ替えるということですか?

角谷:はい。ただ、われわれは自社で工場を持っておらず、各協力工場さん(うまい棒はリスカ製造)に商品を製造していただいて、はじめて“やおきんブランド”として発売できているので、今後もそうしたメーカーさんと一緒になって新しい味にもチャレンジしていきたいと思っています。

現在、東京限定「レモンスカッシュ味」や夏限定「シナモンアップルパイ味」も発売

現在、東京限定「レモンスカッシュ味」や夏限定「シナモンアップルパイ味」も発売

関連キーワード

関連記事

トピックス

左:激太り後の水原被告、右:
【激太りの近況】水原一平氏が収監延期で滞在続ける「家賃2400ドル新居」での“優雅な生活”「テスラに乗り、2匹の愛犬とともに」
NEWSポストセブン
折田楓氏(本人のinstagramより)
「身内にゆるいねアンタら、大変なことになるよ!」 斎藤元彦兵庫県知事と「merchu」折田楓社長の“関係”が県議会委員会で物議《県知事らによる“企業表彰”を受賞》
NEWSポストセブン
“ボディビルダー”というもう一つの顔を持つ
《かまぼこ屋の若女将がエプロン脱いだらムキムキ》体重24キロ増減、“筋肉美”を求めて1年でボディビル大会入賞「きっかけは夫の一声でした」
NEWSポストセブン
チームを引っ張るドミニカ人留学生のエミールとユニオール(筆者撮影、以下同)
春の栃木大会「幸福の科学学園」がベスト8入り 元中日監督・森繁和氏の計らいで来日したドミニカ出身部員は「もともとクリスチャンだが幸福の科学のことも学んでいる」と語る
NEWSポストセブン
横山剣(右)と岩崎宏美の「昭和歌謡イイネ!」対談
【横山剣「昭和歌謡イイネ!」対談】岩崎宏美が語る『スター誕生!』秘話 毎週500人が参加したオーディション、トレードマークの「おかっぱ」を生んだディレクターの“暴言”
週刊ポスト
お笑いコンビ「ガッポリ建設」の室田稔さん
《ガッポリ建設クズ芸人・小堀敏夫の相方、室田稔がケーブルテレビ局から独立》4月末から「ワハハ本舗」内で自身の会社を起業、前職では20年赤字だった会社を初の黒字に
NEWSポストセブン
”乱闘騒ぎ”に巻き込まれたアイドルグループ「≠ME(ノットイコールミー)」(取材者提供)
《現場に現れた“謎のパーカー集団”》『≠ME』イベントの“暴力沙汰”をファンが目撃「計画的で、手慣れた様子」「抽選箱を地面に叩きつけ…」トラブル一部始終
NEWSポストセブン
母・佳代さんのエッセイ本を絶賛した小室圭さん
小室圭さん “トランプショック”による多忙で「眞子さんとの日本帰国」はどうなる? 最愛の母・佳代さんと会うチャンスが…
NEWSポストセブン
春の雅楽演奏会を鑑賞された愛子さま(2025年4月27日、撮影/JMPA)
《雅楽演奏会をご鑑賞》愛子さま、春の訪れを感じさせる装い 母・雅子さまと同じ「光沢×ピンク」コーデ
NEWSポストセブン
自宅で
中山美穂はなぜ「月9」で大記録を打ち立てることができたのか 最高視聴率25%、オリコン30万枚以上を3回達成した「唯一の女優」
NEWSポストセブン
「オネエキャラ」ならぬ「ユニセックスキャラ」という新境地を切り開いたGENKING.(40)
《「やーよ!」のブレイクから10年》「性転換手術すると出演枠を全部失いますよ」 GENKING.(40)が“身体も戸籍も女性になった現在” と“葛藤した過去”「私、ユニセックスじゃないのに」
NEWSポストセブン
第一子となる長女が誕生した大谷翔平と真美子さん
《真美子さんの献身》大谷翔平が「産休2日」で電撃復帰&“パパ初ホームラン”を決めた理由 「MLBの顔」として示した“自覚”
NEWSポストセブン