──発売から40年を迎えた「うまい棒」は、いまでも年間7億本以上製造していると聞きました。国民1人あたり年間6本ちょっとは食べている計算になります。この人気は不滅といえますね。
角谷:駄菓子は「安くておいしい」といったキーワードはもちろん、「楽しさ」や「嬉しさ」の要素も入っていなければ人気は続きません。そのため、うまい棒もロゴと共にパッケージのキャラクターを前面に出して他社とのコラボ商品などを数多く作って話題づくりもしてきました。今年は人気ゲームの「パズドラ」とコラボした商品やグッズも出していますしね。
おかげさまで今年はうまい棒40周年ということもあり、記念企画やイベントの仕掛けをいろいろ考えています。現在、謎のキャンペーンと題したプレゼント企画を実施していますし、8月にはうまい棒をテーマにクリエイターの方々に作品を作っていただき展示するアートイベント「うまい棒クリエイターズ2019」も開催する予定です。
また、11月11日を「うまい棒の日」として日本記念日協会の認定を受けましたので、その日のサプライズに向けてスマホにダウンロードできる時計アプリを開発中です。
これからも、うまい棒はもちろん、いろいろな種類のお菓子とともに駄菓子文化の継承を担っていけるよう、各協力工場さんをはじめ、みんなで頑張っていきたいです。
●すみや・まさひこ/1963年東京生まれ、55歳。1986年東洋大学卒業後、アメリカに留学して現地食品卸の企業に就職。その後、日本に戻り1992年やおきん入社。1999年代表取締役就任し、現在に至る。
■聞き手/田中宏季