2013年にデビューした大谷は、開幕から2か月は野手として出場。初登板は交流戦のヤクルト戦。相手投手は実績充分の石川雅規(39)で、大谷は5回を2失点とまずまずのデビューを果たした。そして初勝利は6月1日の中日戦だった。
「その経験から、栗山監督の戦略が練られたのかもしれません。また、そのときの大谷は今回の吉田と同じく5回で降板。長いイニングを投げれば、打ち込まれるリスクが高くなるという判断だったのでしょう。“大谷方式”の起用には、栗山監督の親心が見て取れます。吉田の本当の正念場は、パのチームを相手にするときです」(同前)
※週刊ポスト2019年7月5日号