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中国海軍の水兵 寄港地のシドニーで粉ミルク買い占め

歴史ある銭湯が危機に

中国海軍の水兵が買い占めたものは?

 中国海軍の水兵が、オーストラリアで非常識行為をしていたことが明らかになった。6月上旬、中国海軍の揚陸艦や補給艦、地対空ミサイルと対潜ミサイルシステムを装備したフリゲート艦の計3隻がオーストラリア・シドニー港のオーストラリア海軍基地に停泊。その際、乗船していた中国海軍の水兵数十人が基地内のスーパーマーケットに繰り出し、「1人8個まで」と販売を制限されている豪州産高級粉ミルクを段ボール箱ごと50箱(600個)購入。軍艦の中に運び込んでいる姿を捉えた写真が、地元紙「オーストラリアン」に掲載され、物議を醸している。

 中国では2008年、大手粉ミルクメーカーの製造した粉ミルクを飲んだ赤ちゃんが死亡するなどの事故が続発。その後、中国人旅行客が香港や日本などで粉ミルクを爆買いすることが話題となった。

 豪州産粉ミルクは中国で人気が高く、シドニー警察は今年3月、100万豪ドル(7550万円)相当の豪州産粉ミルクを盗んだとして、中国のマフィア組織構成員8人を逮捕。マフィアグループは4000トンの粉ミルク、ビタミン剤などを同市内の住宅2軒に隠しており、中国に運んで転売する予定だったという。

 オーストラリアでは2015年ごろから、中国人旅行客が転売目的で豪州産粉ミルクを爆買いしている。中国大陸では、通常の2~3倍という高値で転売されているというが、中国海軍の水兵が粉ミルクを爆買いするのが確認されたのは初めて。

 中国共産党機関紙「人民日報」傘下の国際問題紙「環球時報」は6月9日付で、匿名の中国軍関係者の話として、このシドニー港訪問で、中国水兵らが合わせて50箱あまりの豪州産粉ミルクを購入したと伝えている。1箱1ダースの缶入りの粉ミルクが入っており、全部で600缶となる。

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