今年6月、両陛下は桂宮さまのお墓を参拝された(東京・文京区、豊島岡墓地)撮影/小倉雄一郎
元宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司さんは次のように解説する。
「皇后陛下の『ご覚悟』は5月の御代がわりで突然芽生えたものではなく、皇后となる日が近づくにつれて、徐々に持たれてきたものでしょう。今後もご覚悟を原動力に、努力と工夫を重ねられ、公務に取り組まれるでしょう」
そんな雅子さまを周囲は全面的にバックアップしている。
「上皇陛下の時代には2泊3日だった植樹祭の行程は1泊2日に縮められるなど、できる限り雅子さまに負担がかからない工夫がされています。
また、国際親善の役割を担われることは、雅子さまにとって大きな支えになっているでしょう。皇太子妃時代にも、ご聴講のために国際連合大学(東京・渋谷区)に私的に出向かわれ、東宮御所では海外からの賓客を接遇されるなど、ご準備を重ねてこられた。そうした努力が今、皇后として生かされているのです」(前出・宮内庁関係者)
雅子さまらしいやり方で、無理なく公務に向き合っていただきたい。
※女性セブン2019年8月1日号
今年6月、両陛下は園児らに「上手に描けていますね」などと声をかけられた(撮影/JMPA)