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実際の衛視が明かす国会議事堂本会議場の裏側

衆議院警務部 警備課報道連絡係 衛視副長の本坊(もとぼう)俊一さん

大臣の席順は特に決まりがなく、内閣が替わると席も替わる。衆議院の議席は、議長席に向かって左から右へ所属議員が多い政党の順に割り振られるなど、テレビで見ているだけではわからないことばかり。

 それから、マイクがなかった時代に声がみんなに届くように、壁面に彫刻が施されている。

「5分置きに鳴るベルは、速記者の交代を告げるものです」

 それだけ集中力が必要なのね。速記符号は衆議院に代々伝わるものだそう。聞けば聞くほど、興味は尽きません。

 昼の会議は自然光と蛍光灯で明るさを調節するが、深夜の国会になると、蛍光灯の光になる。

 竣工した昭和11年当時の成人男性の平均身長162cmに合わせて作られている。直角の背もたれは「いちばん疲れにくい」と考えられていた。

 議場をコの字型に囲む最前列の記者席。110席並んでいて新聞、テレビの各社は固定席。ある新聞社の女性記者は著書で、その環境を嘆き、「夏は最悪」と書いている。

撮影/森浩司

※女性セブン2019年8月1日号

衆議院議場は記念撮影OK

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