応援のスタイルも対照的だった。自民党選対関係者が語る。
「菅さんは街頭演説で多くの聴衆を集めたが、麻生さんの場合はほとんどが“ハコ”と呼ばれる市民ホールなどの会場に自民党支持者を集めて行なう個人演説会でした。街頭と違って反対派は来ないからヤジは飛ばない。麻生派の候補者としては親分を呼ばないわけにもいかないが、街頭に立たせたら失言で票を減らすかもしれないから配慮したんでしょう。事前に応援日程を公表しなかった安倍総理がステルス戦術と批判されたが、総理はちゃんと街頭に立った。本当のステルス応援に徹していたのは麻生さんです」
金融庁報告書を国民の目から隠した結果、選挙戦で街頭に立てなくなったのだから“恥の上塗り”とはこのことだろう。
※週刊ポスト2019年8月2日号