芸能

舘ひろしが語る「初対面時の渡哲也の配慮」と「焼きそばの腕」

舘ひろしが石原軍団の炊き出しの掟を語る

 この日、撮影を前にカメラマンが挨拶をすると、舘ひろしは爽やかに右手を差し出し「どうぞよろしく」と微笑んだ。同じ振る舞いを、渡哲也は舘との初対面の場でしてくれたという。

 石原プロに所属する以前、駆け出しの舘が挨拶に訪れると、渡は待ち合わせの喫茶店で静かに待っていた。

「僕を見るとスッと立ち上がって『舘君ですね』と握手してくれた。そんなことをしてくれたのは渡が初めてでしたし、この日のことはいつも思い出します。僕の俳優としての佇まい、自分より若い人へのあり方の基本となっていると思います。だから“こんな年寄りがきても迷惑かな”とは思っても若い俳優さんたちとはなるべくお話をしたり、握手をしたり。話題は日常の他愛ないことですよ。

 石原プロの若い俳優には外へ出た時に恥ずかしくないようになってもらいたい兄貴心から助言もしますが、普段は芝居についてあまり話しません。だって、誰も僕に演技の質問はしてこないんで(笑い)」

 7月26日公開の映画『アルキメデスの大戦』では海軍少将時代の山本五十六を演じる。山本五十六は下戸の甘党で知られるが、舘も大の甘党。石原軍団の炊き出しではぜんざい作りを担ってきた。

「大好物のぜんざい担当ですが、近年焼きそば担当に昇格しました。炊き出しは担当制でエリートコースがあるんですよ。ゴールは焼きそばで、長らく渡が担当してきた花形。僕の調理は油を控えて、こうやって空気を入れ込んで炒めるからふっくらして旨い。他は何も敵うことはないけれど、焼きそばは渡を超えたと思っています(笑い)」

 そう言うと渡との違いを“実演”して場を沸かせる。2011年4月、宮城県石巻市。渡哲也ら石原軍団と東日本大震災の被災者に炊き出しで焼きそばを作った。

2011年4月、石巻市で炊き出しする石原軍団

関連記事

トピックス

佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
9月6日に悠仁さまの「成年式」が執り行われた(時事通信フォト)
【なぜこの写真が…!?】悠仁さま「成年式」めぐりフジテレビの解禁前写真“フライング放送”事件 スタッフの伝達ミスか 宮内庁とフジは「回答は控える」とコメント
週刊ポスト
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
『徹子の部屋』に月そ出演した藤井風(右・Xより)
《急接近》黒柳徹子が歌手・藤井風を招待した“行きつけ高級イタリアン”「40年交際したフランス人ピアニストとの共通点」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン
高校時代の青木被告(集合写真)
《長野立てこもり4人殺害事件初公判》「部屋に盗聴器が仕掛けられ、いつでも悪口が聞こえてくる……」被告が語っていた事件前の“妄想”と父親の“悔恨”
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
鳥取県を訪問された佳子さま(2025年9月13日、撮影/JMPA)
佳子さま、鳥取県ご訪問でピンクコーデをご披露 2000円の「七宝焼イヤリング」からうかがえる“お気持ち”
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン