芸能

『欽ちゃんのどこまでやるの!』は何が画期的だったのか

「100%男」の功績は?

 1週間のレギュラー番組の視聴率の合計が100%近かったことから、“100%男”の異名がついた萩本欽一。中でも最高視聴率42.0%を記録した『欽ちゃんのどこまでやるの!』(1976~1986年、テレビ朝日系)は、100人の観客を前にした公開収録が特徴だった。プロデューサーだった皇(すめらぎ)達也氏が振り返る。

「萩本さんはとにかく仕事が好きな人で、2日間みっちり稽古して本番に臨んでいました。今や稽古を重ねて作りあげるバラエティ番組なんて皆無ですから、隔世の感があります」

 萩本と真屋順子扮する夫婦が、舞台の茶の間で丁々発止のドタバタ劇で笑いの渦に巻き込んでいく。2人の子供役を演じた見栄晴や、のぞみ、かなえ、たまえの3姉妹「わらべ」は、番組の看板キャラクターとして全国的な人気を得た。

「当時よく質問されたのが『「欽どこ」って、何のジャンルなの?』。ホームドラマといえばホームドラマだし、ドキュメンタリーといえばドキュメンタリー。ワイドショーみたいですねという人もいました。私たちスタッフは、萩本さんと『これまで誰もやったことのない番組、ジャンルにとらわれずに誰もが楽しめる新しいエンターテインメントにしよう』と話していました」(皇氏)

◆欽ちゃんの鶴のひと声で決まった真屋順子の起用

 バラエティ番組に芸人以外の有名人が出演するのは今や当たり前だが、最初に始めたのは『欽どこ』だった。

関連記事

トピックス

《悠仁さま成年式》雅子さまが魅せたオールホワイトコーデ、 夜はゴールドのセットアップ 愛子さまは可愛らしいペールピンクをチョイス
《悠仁さま成年式》雅子さまが魅せたオールホワイトコーデ、 夜はゴールドのセットアップ 愛子さまは可愛らしいペールピンクをチョイス
NEWSポストセブン
LUNA SEA・真矢
と元モー娘。・石黒彩(Instagramより)
《80歳になる金婚式までがんばってほしい》脳腫瘍公表のLUNA SEA・真矢へ愛妻・元モー娘。石黒彩の願い「妻へのプレゼントにウェディングドレスで銀婚式」
NEWSポストセブン
昨年10月の総裁選で石破首相と一騎打ちとなった高市早苗氏(時事通信フォト)
「高市早苗氏という“最後の切り札”を出すか、小泉進次郎氏で“延命”するか…」フィフィ氏が分析する総裁選の“ウラの争点”【石破茂首相が辞任表明】
NEWSポストセブン
万博で身につけた”天然うるし珠イヤリング“(2025年8月23日、撮影/JMPA)
《“佳子さま売れ”のなぜ?》2990円ニット、5500円イヤリング…プチプラで華やかに見せるファッションリーダーぶり
NEWSポストセブン
次の首相の後任はどうなるのか(時事通信フォト)
《自民党総裁有力候補に党内から不安》高市早苗氏は「右過ぎて参政党と連立なんてことも言い出しかねない」、小泉進次郎氏は「中身の薄さはいかんともしがたい」の評
NEWSポストセブン
阪神の中野拓夢(時事通信フォト)
《阪神優勝の立役者》選手会長・中野拓夢を献身的に支える“3歳年上のインスタグラマー妻”が貫く「徹底した配慮」
NEWSポストセブン
9年の濃厚な女優人生を駆け抜けた夏目雅子さん(撮影/田川清美)
《没後40年・夏目雅子さんを偲ぶ》永遠の「原石」として記憶に刻まれた女優 『瀬戸内少年野球団』での天真爛漫さは「技巧では決して表現できない境地」
週刊ポスト
朝比ライオさん
《マルチ2世家族の壮絶な実態》「母は姉の制服を切り刻み…」「包丁を手に『アンタを殺して私も死ぬ』と」京大合格も就職も母の“アップへの成果報告”に利用された
NEWSポストセブン
チームには多くの不安材料が
《大谷翔平のポストシーズンに不安材料》ドジャースで深刻な「セットアッパー&クローザー不足」、大谷をクローザーで起用するプランもあるか
週刊ポスト
ブリトニー・スピアーズ(時事通信フォト)
《ブリトニー・スピアーズの現在》“スケ感がスゴい”レオタード姿を公開…腰をくねらせ胸元をさすって踊る様子に「誰か助けてあげられないか?」とファンが心配 
NEWSポストセブン
政権の命運を握る存在に(時事通信フォト)
《岸田文雄・前首相の奸計》「加藤の乱」から学んだ倒閣運動 石破降ろしの汚れ役は旧安倍派や麻生派にやらせ、自らはキャスティングボートを握った
週刊ポスト
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《不倫報道で沈黙続ける北島康介》元ボーカル妻が過ごす「いつも通りの日常」SNSで垣間見えた“現在の夫婦関係”
NEWSポストセブン