ビジネス

レンジローバーの末弟・イヴォークがSUV全盛でも際立つ訳

レンジローバーのコンパクトSUV「イヴォーク」

レンジローバーのコンパクトSUV「イヴォーク」

“砂漠のロールス・ロイス”と呼ばれ、プレミアムSUVのはしりとして日本でも人気の高い「レンジローバー」。そのコンパクトモデル「イヴォーク」がフルモデルチェンジされ、日本発売が始まっている。SUV全盛期のいま、2代目イヴォークの実力やいかに? モータージャーナリストの鈴木ケンイチ氏がレポートする。

 * * *
 新しい「レンジローバー イヴォーク」の日本での発売が6月よりスタートしました(ジャガーランドローバー・ジャパン)。イヴォークはレンジローバー・ファミリーの末弟となりますが、販売面では大黒柱と言っていいほどの存在です。

 2011年に初代モデルが登場するやいなや、世界中で大ヒットを記録します。210以上の国際的な賞を受賞し、80万台以上が販売されました。プレミアムSUVとしては、文句なしの大ヒットです。

 日本においても販売後すぐに最も数多く売れるモデルとなり、2012~2015年にかけて日本で販売されたランドローバー・ブランドの半数以上がイヴォークになるほど。一時は、世界で販売されるすべてのランドローバー車のうち3台に1台がイヴォークのときもあったとか。

◆イヴォークがヒットした単純な理由

 イヴォークがヒットした理由は簡単です。格好よかったから。ベースとなったのは、2008年に発表されたコンセプトカー「LRX」です。その4年後に登場した量産型のイヴォークのルックスは、LRXそのままと言っていいものでした。SUVなのにクーペのようなスタイリッシュさ。実際に3ドア・モデルも用意されていました。最近は、クーペっぽいSUVも珍しくありませんが、イヴォークはその先駆け的な存在だったのです。

 また、ヒットには、もうひとつの理由があります。それは価格です。日本で2011年に発売開始された時の価格は450万円から。ちなみに当時の「レンジローバー ヴォーグ」の価格は1200万円から。「レンジローバー スポーツ」でも760万円から。格下となる「ランドローバー ディスカバリー4」でも676万円でした。つまり、レンジローバーとしては、もっともお手頃価格だったのです。格好良くて、しかも安い。これで売れないほうがおかしいというものです。

関連記事

トピックス

新恋人のA氏と腕を組み歩く姿
《そういう男性が集まりやすいのか…》安達祐実と新恋人・NHK敏腕Pの手つなぎアツアツデートに見えた「Tシャツがつなぐ元夫との奇妙な縁」
週刊ポスト
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
あとは「ワールドシリーズMVP」(写真/EPA=時事)
大谷翔平、残された唯一の勲章「WシリーズMVP」に立ちはだかるブルージェイズの主砲ゲレーロJr. シュナイダー監督の「申告敬遠」も“意外な難敵”に
週刊ポスト
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン
35万人以上のフォロワーを誇る人気インフルエンサーだった(本人インスタグラムより)
《クリスマスにマリファナキットを配布》フォロワー35万ビキニ美女インフルエンサー(23)は麻薬密売の「首謀者」だった、逃亡の末に友人宅で逮捕
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左/バトル・ニュース提供、右/時事通信フォト)
《激しい損傷》「50メートルくらい遺体を引きずって……」岩手県北上市・温泉旅館の従業員がクマ被害で死亡、猟友会が語る“緊迫の現場”
NEWSポストセブン
財務官僚出身の積極財政派として知られる片山さつき氏(時事通信フォト)
《増税派のラスボスを外し…》積極財政を掲げる高市早苗首相が財務省へ放った「三本の矢」 財務大臣として送り込まれた片山さつき氏は“刺客”
週刊ポスト
WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
ベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんが詐欺グループに拉致され殺害される事件が起きた(Instagramより)
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《ビザ取り消し騒動も》イギリス出身の金髪美女インフルエンサー(26)が次に狙うオーストラリアでの“最もクレイジーな乱倫パーティー”
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 維新まで取り込む財務省の巧妙な「高市潰し」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 維新まで取り込む財務省の巧妙な「高市潰し」ほか
NEWSポストセブン