柳川次郎(撮影:山本皓一)
柳川は、同胞同士で殺し合いをさせられたことへの悔しさを忘れることがなかった。朝鮮半島をルーツに持つ柳川は、かつてヤクザになった理由を問われ、「ヤクザの世界には差別がない」と語っていた。だが、その世界にも歴然とした差別があったことは柳川を知った。そして、自らヤクザだったことへの悔悟の念は、時とともに強くなっていった。
*『殺しの柳川』(小学館)を再構成。同書刊行イベント「最強の武闘派ヤクザ・柳川次郎とは何者か」(竹中明洋氏×山根明氏対談)が8月23日にジュンク堂書店大阪本店にて行われます。(詳細→https://honto.jp/store/news/detail_041000036076.html?shgcd=HB300)