既存のコンビニの枠組みの中だけで考えていては、もう立ち行かない時代になっている。加盟店の皆様にご迷惑をかける形での直営店の出店はダメですが、加盟店の皆様と一緒に成長していくための直営店は将来性があると思います。
先日も仕事で淡路島に行って実感したのですが、今後のコンビニの役割は地域にどれだけ貢献できるかに尽きると思います。高齢化が進み、自動車を運転する人も減ってくると、自宅近くにお店があるか否かは、とても大きい。コンビニはそういう方々の大事な生活インフラとして貢献できると強く思いました。
【PROFILE】さわだ・たかし/1957年、石川県生まれ。上智大学理工学部卒業後、1981年に伊藤忠商事入社。1997年、ファーストリテイリング入社。同社副社長を務めた後、2002年に退社。2005年に経営支援会社リヴァンプを設立。2016年9月、ファミリーマート社長に就任。2019年5月、ユニー・ファミリーマートホールディングス社長に就任。
●聞き手/河野圭祐(ジャーナリスト):1963年、静岡県生まれ。経済誌編集長を経て、2018年4月よりフリーとして活動。流通、食品、ホテル、不動産など幅広く取材。
※週刊ポスト2019年9月6日号