芸能

星野源が演じる侍は違和感あるがハマり役と言えるワケ

『引っ越し大名!』に主演する星野源

 星野源が約6年ぶりに実写映画主演を務めた時代劇コメディー『引っ越し大名!』(8月30日公開)。星野が演じたのは、引きこもりの侍。引っ越し(国替え)の責任者を命じられ、奮闘する姿が描かれる。時代劇研究家でコラムニストのペリー荻野さんが指摘する。

 * * *
 話題の映画『引っ越し大名!』は、『のぼうの城』の犬童一心監督、『超高速!参勤交代』の土橋章宏原作・脚本、主題歌がユニコーン。時代劇好きとしては、すぐさま駆けつけ案件である。早速、駆けつけてきた。

 物語は、突然、幕府に姫路から大分に国替え(引っ越し)を命じられた姫路藩で、これまた突然、『引っ越し奉行』を命じられた引きこもりの書庫番藩士・片桐春之介(星野源)と、腕っぷしの強い幼なじみ(高橋一生)、前引っ越し奉行の娘で片付けのプロ(高畑充希)ら彼を助ける仲間たちの奮闘を描く。
 
 私が、まず注目したのは、「引きこもり侍」のビジュアルである。城の書棚のせまい隙間でへらへらと楽しそうに本を手にする春之介。武士だから、ちょんまげがあるのだが、何か違和感が。おお、そうだ。春之介には、ふさふさとした前髪があるのである。おまけにまげもちょこんとしていて、正面から見るとどこにあるのかよくわからない。ハムスターのしっぽか。

 江戸時代の男子といえば、額から頭頂部にかけて毛を剃ってつるつるにして「月代(さかやき)」と呼ばれる部分を作ることが多い。これは兜をつけた際に頭が蒸れないようにするためなどと言われるが、ここが剃りたてで青々としていることが、当時のモテ男の条件だったともいう。

 春之介の髪型は、彼がいかにモテ男とは対極な存在なのかを、一発で表現しているのである。

関連記事

トピックス

小室圭さんの“イクメン化”を後押しする職場環境とは…?
《眞子さんのゆったりすぎるコートにマタニティ説浮上》小室圭さんの“イクメン”化待ったなし 勤務先の育休制度は「アメリカでは破格の待遇」
NEWSポストセブン
女性アイドルグループ・道玄坂69
女性アイドルグループ「道玄坂69」がメンバーの性被害を告発 “薬物のようなものを使用”加害者とされる有名ナンパ師が反論
NEWSポストセブン
遺体には電気ショックによる骨折、擦り傷などもみられた(Instagramより現在は削除済み)
《ロシア勾留中に死亡》「脳や眼球が摘出されていた」「電気ショックの火傷も…」行方不明のウクライナ女性記者(27)、返還された遺体に“激しい拷問の痕”
NEWSポストセブン
当時のスイカ頭とテンテン(c)「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント
《“テンテン”のイメージが強すぎて…》キョンシー映画『幽幻道士』で一世風靡した天才子役の苦悩、女優復帰に立ちはだかった“かつての自分”と決別した理由「テンテン改名に未練はありません」
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
《ヤクザの“ドン”の葬儀》六代目山口組・司忍組長や「分裂抗争キーマン」ら大物ヤクザが稲川会・清田総裁の弔問に…「暴対法下の組葬のリアル」
NEWSポストセブン
1970~1990年代にかけてワイドショーで活躍した東海林さんは、御年90歳
《主人じゃなかったら“リポーターの東海林のり子”はいなかった》7年前に看取った夫「定年後に患ったアルコール依存症の闘病生活」子どものお弁当作りや家事を支えてくれて
NEWSポストセブン
テンテン(c)「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント
《キョンシーブーム『幽幻道士』美少女子役テンテンの現在》7歳で挑んだ「チビクロとのキスシーン」の本音、キョンシーの“棺”が寝床だった過酷撮影
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚することがわかった
女優・趣里の結婚相手は“結婚詐欺疑惑”BE:FIRST三山凌輝、父の水谷豊が娘に求める「恋愛のかたち」
NEWSポストセブン
タレントで医師の西川史子。SNSは1年3ヶ月間更新されていない(写真は2009年)
《脳出血で活動休止中・西川史子の現在》昨年末に「1億円マンション売却」、勤務先クリニックは休職、SNS投稿はストップ…復帰を目指して万全の体制でリハビリ
NEWSポストセブン
“凡ちゃん”こと大木凡人(ぼんど)さんにインタビュー
「仕事から帰ると家が空っぽに…」大木凡人さんが明かした13歳年下妻との“熟年離婚、部屋に残されていた1通の“手紙”
NEWSポストセブン
太田基裕に恋人が発覚(左:SNSより)
人気2.5次元俳優・太田基裕(38)が元国民的アイドルと“真剣同棲愛”「2人は絶妙な距離を空けて歩いていました」《プロアイドルならではの隠密デート》
NEWSポストセブン
『ザ・ノンフィクション』に出演し話題となった古着店オーナー・あいりさん
《“美女すぎる”でバズった下北沢の女子大生社長(20)》「お金、好きです」上京1年目で両親から借金して起業『ザ・ノンフィクション』に出演して「印象悪いよ」と言われたワケ
NEWSポストセブン