国際情報

30超の海外都市で香港デモを支援する集会、反対派も登場

香港の混乱は世界へ波及

 香港の「逃亡犯条例」改正案への抗議デモが過激化の様相を呈するなか、海外の30以上の都市でもデモ隊を支援する集会が行われた。その一方で、親中派グループが中国国旗「五星紅旗」を振ったり、中国の国歌「義勇軍行進曲」を演奏して集会参加者を威嚇するなど、香港支援デモを妨害する行動を繰り返している状況もある。

 香港からの移住者が多いカナダのバンクーバーでは、警官隊が出動して親中国派メンバーを逮捕する事態も起きており、駐バンクーバー中国総領事館が「カナダは中国の内政に口を出すな」との声明を出すなど、国際問題化しつつある。香港の英字紙『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』が報じた。

 香港では8月18日、雨の中、主催者発表で約170万人が参加する抗議デモが行われたが、ロンドンやニューヨーク、ワシントンなどでも香港支援集会やデモが実施された。

 なかでも、香港移民が多いカナダやオーストラリアでは複数の都市で支援集会が開催される一方で、支援集会に反対する親中国系団体のメンバーが集会に乱入し、小競り合いになり負傷者が出る一幕もあった。

 バンクーバーでは80人以上の支援者が教会で集会を開いていたところ、親中国系団体100人が教会を取り囲み、中国の国旗などを振ったり、国歌を大声で歌うなど教会内の支援者を威嚇し、教会内に乱入する構えを見せた。そこへ、バンクーバー警察署の警官隊が到着し、親中国派メンバーを制止したところ、一部メンバーが警官隊と小競り合いになり、逮捕者も出たという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

中村雅俊が松田優作との思い出などを振り返る(撮影/塩原 洋)
《中村雅俊が語る“俺たちの時代”》松田優作との共演を振り返る「よく説教され、ライブに来ては『おまえ歌をやめろよ』と言われた」
週刊ポスト
レフェリー時代の笹崎さん(共同通信社)
《人喰いグマの襲撃》犠牲となった元プロレスレフェリーの無念 襲ったクマの胃袋には「植物性のものはひとつもなく、人間を食べていたことが確認された」  
女性セブン
大谷と真美子夫人の出勤ルーティンとは
《真美子さんとの出勤ルーティン》大谷翔平が「10万円前後のセレブ向けベビーカー」を押して球場入りする理由【愛娘とともにリラックス】
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(秋田県上小阿仁村の住居で発見されたクマのおぞましい足跡「全自動さじなげ委員会」提供/PIXTA)
「飼い犬もズタズタに」「車に爪あとがベタベタと…」空腹グマがまたも殺人、遺体から浮かび上がった“激しい殺意”と数日前の“事故の前兆”《岩手県・クマ被害》
NEWSポストセブン
「秋の園遊会」でペールブルーを選ばれた皇后雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《洋装スタイルで魅せた》皇后雅子さま、秋の園遊会でペールブルーのセットアップをお召しに 寒色でもくすみカラーで秋らしさを感じさせるコーデ
NEWSポストセブン
11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)。千葉のビジネス専門学校へ入学しようと考えていたという
「『彼女がめっちゃ泣いていた』と相談を…」“背が低くておとなしい”浅香真美容疑者(32)と“ハンサムな弟”バダルさん(21)の「破局トラブル」とは《刺されたネパール人の兄が証言》
チャリティーバザーを訪問された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《4年会えていない姉への思いも?》佳子さま、8年前に小室眞子さんが着用した“お下がり”ワンピで登場 民族衣装のようなデザインにパールをプラスしてエレガントに
NEWSポストセブン
約2時間30分のインタビューで語り尽くした西岡さん
フジテレビ倍率2500倍、マンション購入6.2億円…異色の経歴を持つ元アナ西岡孝洋が明かす「フジテレビの看板を下ろしたかった」本当のワケ
NEWSポストセブン
佳子さまの“着帽なし”の装いが物議を醸している(写真/共同通信社)
「マナーとして大丈夫なのか」と心配の声も…佳子さま“脱帽ファッション”に込められた「姉の眞子さんから受け継ぐ」日本の伝統文化への思い
週刊ポスト
医師がおすすめ!ウイルスなどの感染症対策に大切なこととは…?(写真はイメージです)
感染予防の新常識は「のどを制するものが冬を制する」 風邪の季節に注意すべき“のど乾燥スパイラル”とは?
NEWSポストセブン
真美子さんが“奥様会”の写真に登場するたびに話題に(Instagram /時事通信フォト)
《ピチピチTシャツをデニムジャケットで覆って》大谷翔平の妻・真美子さん「奥様会」での活動を支える“元モデル先輩ママ” 横並びで笑顔を見せて
NEWSポストセブン
クマによる被害が相次いでいる(左・イメージマート)
《男女4人死傷の“秋田殺人グマ”》被害者には「顔に大きく爪で抉られた痕跡」、「クラクションを鳴らしたら軽トラに突進」目撃者男性を襲った恐怖の一幕
NEWSポストセブン