芸能

『あな番』でも存在感の皆川猿時、共通点多い大物芸人とは?

名バイプレイヤーとも言われる皆川猿時

 大人計画に所属する個性派役者・皆川猿時(48)に注目が集まっている。NHK大河ドラマ『いだてん』、大ヒットドラマ『あなたの番です』などに出演、独特の存在感を発揮している。その魅力について、コラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 令和最初の夏。私の頭の中で鳴り響いていたのは、「猿時の番です」という言葉だった。この夏、猿時はすごく頑張った。

 大河ドラマ『いだてん』では、第2部の主人公・田畑政治(阿部サダヲ)のよき相棒で、帝大水泳コーチのカクさんこと松沢一鶴役。オリンピックで水泳ニッポンを世界一にするため、新聞記者の仕事そっちのけで走り回る田畑のことを「まあちゃん」と呼び、「まあちゃんのためなら、ひと肌脱いでやろうと思うんだよ」というカクさんは、田畑に「温水プールがいるな」と言われ、帝大の実験施設を温水プールに改装。多くのメダリストを育て上げる。

 一方、ドラマ『あなたの番です』では、連続殺人事件を捜査する刑事・水城役。妻を殺された翔太(田中圭)としばしばベンチに腰掛け、現場に残された足跡のサイズやら凶器のナイフやら、そんなこと教えちゃっていいのかと思うようなことを教えちゃう水城は、同僚刑事・神谷(浅香航大)を殺害され、犯人逮捕に執念を燃やす。

 声を枯らして選手に声援を送り、勝てばまあちゃんと抱き合って喜ぶカクさん、あやしいとにらんだ男を「おりゃーっ」とタックルのように確保する体当たり刑事・水城。どちらも熱い男だが、朝ドラ『あまちゃん』の高校教師役で見たときとは、少し違って見える。あの先生は、声も動きも目も肩幅も大きく、毛むくじゃらで暑苦しいイメージだったが、なぜかこの夏は、違って見えるのだ。

 どこが?と思ったら、『いだてん』出演に際しては約20キロダイエットしたという。さらにロサンゼルス五輪のエキシビション、日本選手団がふんどし姿で「日本泳法」を披露するシーンには、カクさんも出演。まさしく「ひと肌脱ぐ」場面になったが、そのお肌はつるつるだった。そりゃ、違いますわ。

関連記事

トピックス

伊藤沙莉は商店街でも顔を知られた人物だったという(写真/AFP=時事)
【芸歴20年で掴んだ朝ドラ主演】伊藤沙莉、不遇のバイト時代に都内商店街で見せていた“苦悩の表情”と、そこで覚えた“大人の味”
週刊ポスト
総理といえど有力な対立候補が立てば大きく票を減らしそうな状況(時事通信フォト)
【闇パーティー疑惑に説明ゼロ】岸田文雄・首相、選挙地盤は強固でも“有力対立候補が立てば大きく票を減らしそう”な状況
週刊ポスト
新アルバム発売の倖田來未 “進化した歌声”と“脱がないセクシー”で魅せる新しい自分
新アルバム発売の倖田來未 “進化した歌声”と“脱がないセクシー”で魅せる新しい自分
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
伊藤
【『虎に翼』が好発進】伊藤沙莉“父が蒸発して一家離散”からの逆転 演技レッスン未経験での“初めての現場”で遺憾なく才能を発揮
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン