スポーツ

ベテラン競馬ライターが教える「三連単」で高配当狙う買い方

三連単は買い目が多くなってしまうが…

「ゴールドラッシュ」「すごいのが出る!!!」──三連複発売からわずか2年後の平成16(2004)年、ついに1~3着を順位通りに当てる三連単の発売がスタートした。競馬歴40年のライター・東田和美氏が、三連単の効果的な買い方についてお届けする。

 * * *
 それまでの新馬券スタート時のキャッチコピーは、比較的おとなしいものだった。しかし三連単の発売が開始された時は、名称を当てるだけのクイズに答えて応募すると、抽選でポルシェのカイエンが当たるという華々しいキャンペーンも行なわれ、9月の開催から後半4レースに限って開始された。

 発売開始翌週に百万馬券が2本出たのをはじめ、この開催のレースでは3分の2が万馬券でそのパワーを見せつけた。一方、堅い決着のレースでも、三連単ではそれなりの配当が得られるということも印象付けた。

 翌年には早くも式別シェア27%で馬券の主役に。昨年は31%を占め、2位の三連複と合わせれば、「上位3頭を当てる馬券」の割合が売り上げの半分を超えている。これは“馬券革命”といってもいい出来事だ。

 その魅力は何といっても高額配当。発売開始以来の払戻金のトップは14番人気、12番人気、10番人気で決まった平成24(2012)年新馬戦の2983万2950円。これだけの馬券は予想データの少ない新馬・未勝利戦や下級条件戦に限った結果かと思えば、平成27年のGIヴィクトリアマイルでも2070万円という破壊力を見せた。この時波乱の主役になった18番人気の3着馬が払戻金トップの未勝利戦の勝ち馬だったというおまけまでついている。

 しかし、もちろんこれらは的中したときの話。当てようと思ったら、これだけ買い方が難しい馬券もない。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平がこだわる回転効率とは何か(時事通信フォト)
《メジャー自己最速164キロ記録》大谷翔平が重視する“回転効率”とは何か? 今永昇太や佐々木朗希とも違う“打ちにくい球”の正体 肩やヒジへの負担を懸念する声も
週刊ポスト
竹内朋香さん(27)と伊藤凛さん(26)は、ものの数分間のうちに刺殺されたとされている(飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
「ギャー!!と悲鳴が…」「血のついた黒い服の切れ端がたくさん…」常連客の山下市郎容疑者が“ククリナイフ”で深夜のバーを襲撃《浜松市ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
和久井学被告と、当時25歳だった元キャバクラ店経営者の女性・Aさん
【新宿タワマン殺人・初公判】「オフ会でBBQ、2人でお台場デートにも…」和久井学被告の弁護人が主張した25歳被害女性の「振る舞い」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(Instagramより)
《愛するネコは無事発見》遠野なぎこが明かしていた「冷房嫌い」 夏でもヒートテックで「眠っている間に脱水症状」も 【遺体の身元確認中】
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
「佳子さまは大学院で学位取得」とブラジル大手通信社が“学歴デマ報道”  宮内庁は「全報道への対応は困難。訂正は求めていません」と回答
NEWSポストセブン
米田
「元祖二刀流」の米田哲也氏が大谷翔平の打撃を「乗っているよな」と評す 缶チューハイ万引き逮捕後初告白で「巨人に移籍していれば投手本塁打数は歴代1位だった」と語る
NEWSポストセブン
花田優一が語った福田典子アナへの“熱い愛”
《福田典子アナへの“熱い愛”を直撃》花田優一が語った新恋人との生活と再婚の可能性「お互いのリズムで足並みを揃えながら、寄り添って進んでいこうと思います」
週刊ポスト
生成AIを用いた佳子さまの動画が拡散されている(時事通信フォト)
「佳子さまの水着姿」「佳子さまダンス」…拡散する生成AI“ディープフェイク”に宮内庁は「必要に応じて警察庁を始めとする関係省庁等と対応を行う」
NEWSポストセブン
まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
50歳で「アンパンマン」を描き始めたやなせたかし氏(時事通信フォト)
《巨大なアンパンマン経済圏》累計市場規模は約6.6兆円…! スパイダーマンやバットマンより稼ぎ出す背景に「ミュージアム」の存在
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン