ビジネス

子育て世帯で普及のスマートスピーカー 宿題やらせる小学生も

グーグル(左)とアマゾンのスマートスピーカー(時事通信フォト)

グーグル(左)とアマゾンのスマートスピーカー(時事通信フォト)

 スピーカーに向かって話しかけるだけで音楽をかけ、買い物をし、家電と連携させればテレビをつけたり照明をつけたり消したりできるスマートスピーカー(AIスピーカー)。Googleの『Google Home』、Amazonの『Amazon Echo』、LINEの『Clova WAVE』『Clova Friends』などテレビCMで利用シーンが流れるたび、スピーカーに話しかけるにはまだ抵抗があると感じる大人はまだ少なくない。しかし「育児で手放せない保護者にも便利な上、子ども自身が使いこなしている例も多く、子育て世帯にはぴったり」という声も多い。最新IT事情に詳しいITジャーナリストの高橋暁子さんが、スマートスピーカーと育児事情について解説する。

 * * *
 子育て世帯とスマートスピーカーは親和性が高いようだ。Clova Friends利用者を対象とした「Clova Friends利用動向調査」(2018年5月)の結果が興味深い。それによると、全体の6割以上が毎日使用しており、そのうち45.1%が「未成年の子どもがいる家庭」となった。さらに、そのうち55%が0~9歳までの小さな子どもがいる家庭だったのだ。

 小さな子どもがいる家庭では、ゆっくり家事ができないことが多い。そのようなときにもスマートスピーカーは役に立つ。「夕飯の用意をしているときや、子どもが泣いているときに、子どもがご機嫌になる音楽をかけたり、お気に入りのYouTube動画の再生ができてとても便利」と、ある30代主婦は語る。

「3歳の子どももスマートスピーカーが気に入って、『コアラはなんて鳴くの?』とか『しりとりしようね』などと会話していることがあって和む」。まるできょうだいのように仲良く話し合ったり、変なことを言っていたら叱ったりしていることもあるそうだ。

 文字も読めない幼児がスマホを使いこなしているという話はよく聞く。文字入力しなくても音声検索などができるので、「Siriと会話していた」「音声検索で好きな動画を検索、再生していた」という事態が起きる。スマートスピーカーも話しかけるだけで操作できるため、幼児でも十分に使いこなせるのだ。

◆一人で習い事に向かえるように

 幼児がいる家庭だけでなく、小学校低学年の子どもがいる家庭でもスマートスピーカーは大活躍しているという。

 よく聞くのは、「スマホをもたせていない子どもともLINEができて便利」という話だ。LINE Clovaを使えば、「ママにLINEを送って」と言えばLINEを送れたり、「LINEを読んで」と言えばLINEメッセージを読める上、LINE通話もできるのだ。「会社でゆっくり通話ができないときでもメッセージが送れて便利だし、子どもも安心できるよう」。

 ちなみに、Google HomeやAmazon Echoでも、設定に工夫が必要だがLINEのメッセージ送受信はできる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

長男・泰介君の誕生日祝い
妻と子供3人を失った警察官・大間圭介さん「『純烈』さんに憧れて…」始めたギター弾き語り「後悔のないように生きたい」考え始めた家族の三回忌【能登半島地震から2年】
NEWSポストセブン
古谷敏氏(左)と藤岡弘、氏による二大ヒーロー夢の初対談
【二大ヒーロー夢の初対談】60周年ウルトラマン&55周年仮面ライダー、古谷敏と藤岡弘、が明かす秘話 「それぞれの生みの親が僕たちへ語りかけてくれた言葉が、ここまで導いてくれた」
週刊ポスト
小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン