糖質オフやカロリーオフをうたい文句にした加工食品のほとんどに人工甘味料が使われている。しかし、ダイエットの味方と呼ぶには程遠い。消費者問題研究所代表の垣田達哉さんは言う。
「カロリーゼロの人工甘味料ですが、肥満ホルモンを分泌するともいわれています」
さらに、重大な健康被害のリスクもある。
「『アスパルテーム』『アセスルファムカリウム』『スクラロース』は人工甘味料の中でも危険度が高い“負の御三家”と呼ばれています。脳機能障害、発がん性物質、うつなど、多くのリスクを抱えています」(郡司さん)
◆「発酵調味料」に抗生物質の「ナイシン」が
原材料名で注目してほしいのが『発酵調味料』だ。発酵調味料は、風味をよくするもので、主に弁当などの味つけのひとつとして使われている。
その発酵調味料には、抗菌性たんぱく質の「ナイシン」を含有している恐れがある。ナイシンは、海外では乳製品などの保存料として限定的に使われている。
「ナイシンは抗生物質のため、食事として摂取していると、抗菌剤が効かなくなる『耐性菌』が出現する恐れがあります。しかし、日本ではソース、加工肉、マヨネーズなどさまざまな食品に使われている。さらに、『発酵調味料』と書かれていても、ナイシンが使用されているかどうかも含めて、それが何なのかは表示を見ただけではわからないのです」(郡司さん)
体にいいイメージの「発酵」という言葉の裏に、思いがけない危険が潜んでいることを覚えておきたい。
◆「飽和脂肪酸」が動脈硬化を招く