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売らないペットショップが登場、命に値段つけることに疑問

「pecos幕張新都心店」(千葉県)内にある「neco.LIFE HOUSE」

 日本では法律上、ペットはモノとして扱われるため、値段がつけられて売買される。しかし最近では、命あるものに対し、それはいかがなものかと、生体販売を止めるペットショップが登場。変わりゆくペットショップの在り方をレポートする。

 千葉県千葉市にある「animal life(アニマルライフ)千葉本店」には現在、猫が7匹、犬が6匹暮らしているが、この子たちは“売り物”ではない。みんな保護猫・保護犬で、ここで新しい家族との出会いを待っているのだ。

「以前は、生体販売をする普通のペットショップでした。しかし、ペットブームの裏で多くの命が犠牲になっていることに疑問を感じ、生体販売をやめることにしたんです」と話すのは、代表取締役の長野礼子さんだ。

 2016年7月に、動物病院を中心にトリミングサロンや老犬・老猫ホームなどを併設した複合施設にリニューアル。ペットの販売はやめ、動物愛護センターや保健所から猫や犬を引き取り、里親探しの手伝いをしている。

「動物病院を併設しているので、避妊・去勢手術や各種予防接種を行うのはもちろん、病気があれば治療もしています」(長野さん)

 譲渡費用3万7800円は、保護期間中の医療費(避妊・去勢手術や検査、各種予防、ワクチン接種)や管理費の一部にあてられる。

 ここでは、普段からいつでも保護猫や保護犬と触れ合えるほか、年に数回、譲渡イベントも行っている。

 また、イオングループの商業施設を中心に全国200店舗以上で展開する「イオンペット」。ここでも、保護猫・保護犬の譲渡をする施設を運営している。その名も「LIFE HOUSE(ライフハウス)」。

 施設内にいる猫や犬は、さまざまな理由で地域行政に保護された子たちだ。「ライフハウス」は全国に13施設あり、そのうち7施設は猫専用「neco.LIFE HOUSE」として展開している。

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